サマータイム導入はエビデンスベースで議論すべき

2018年09月03日 06:00

一般財団法人情報法制研究所(JILIS)主催の「サマータイム導入におけるITインフラへの影響に関するシンポジウム」にパネラーとして参加しました。東京オリ・パラにサマータイムを導入する為に、2019~2020年に2時間、期間限定でサマータイムを導入するというものですが、もちろん賛否があります。

今回のシンポジウムはITインフラから見た影響を提起するためのものです。開会後には自民党IT戦略特命委員長の平井卓也衆議院議員からのビデオメッセージが流されました。「インフラを中心にレガシーシステムが多数ある中で、サマータイムの導入はリスクが高い」と、僕もその通りだと思います。

現況、サマータイムは、エピソードベースで議論されているように思います。本来はデータに基づいた議論(EBPM)がなされなくてはいけないのです。その為に「官民データ活用推進基本法」という議員立法をつくった際に、政策形成はEBPMで、と書き込んだのです。

本当にエネルギー消費が減るのか、二酸化炭素が減るのか。ITインフラへに与える影響、コスト、期間、人員はどれくらいかかるのか。特にインフラを中心とするレガシーシステムが対応できるのか。経済リスクと経済波及効果のバランスはどうか。そもそも、東京オリパラでの、選手や関係者への暑さ対策は、サマータイムで解決すべきなのか。

合わせて、社会課題解決の優先順位として、「人・もの・金」をサマータイム導入にすべきなのか。サマータイム導入のメリット、デメリットの比較だけでなく、サマータイムという施策と他の施策とどちらが将来の日本の為になるのかという優先順位を考える必要があるはずです。

僕は、人が足りないと言われる貴重なIT人材をサマータイム導入によるシステム変更など、ある種の修正に費やすのは意味がないと思います。新たなイノベーションを起こし、新たなビジネスを創り出し、日本経済をけん引する分野に力を発揮して欲しいと思うからです。IT企業経営者、エンジニアの思いも同じはずです。

サマータイム導入の早急な結論を避けて欲しいと思うと同時に、エピソードベースで議論するのではなく、エビデンスベースで議論をし、何年か経つと議論を繰り返すような無駄な時間を過ごすことを無くして欲しいと思います。エビデンスベースであれば結論が出るはずです。

【参考】NHKニュースでシンポジウムが取り上げられています。


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年9月2日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。

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福田 峰之
前内閣府副大臣、前衆議院議員

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