大停電に関する北海道民のご意見①

アゴラ

“日本初のブラックアウト”を体験された北海道民の皆様の率直な思いをお尋ねしたところ、数人の方からご意見を投稿いただきました。いずれも現場にいた方ならではの切実な思いを綴っていただきました。マスコミ報道では伝わらない「声なき声」がそこにありました。

ただし、いずれも匿名希望とのことで、実名制を原則にしてきたアゴラとしては悩ましいところです。そこで編集部内で検討した結果、編集部のほうで、匿名投稿については、エッセンスとなる部分を公開する形で取りまとめる形式にします。実名で質の高い論考については、通常通りの記事として従来通り掲載いたします(編集上の都合により一部割愛します)。

まずは、航空業界勤務の島田さん(男性:仮名)から。

原発の是非に触れないテレビ報道……冬に向けた冷静な議論を

現在子供2人の4人家族です。多分、ほとんどの道民が心配しているのは冬同じ事が起きたらどうするか?と言うことです。職場でもその話でいっぱいで、対策を皆で考えています。今はとにかく、節電に努める毎日です。

本州の人は北海道の冬を理解するのは難しいとは思います。信じて貰えないかも知れませんが、少し前の冬、アイスバーン状態になった駐機場に止めてある大型旅客機が、風に煽られ朝見たら180度反転してた事がありました。北海道の冬は何もかもが凍り、時に信じられない事が起きます。ある人が、2、3日電気がなくても住めなくなるよりましだと言ったそうですが、北海道の冬はその2、3日で人が死にます。住む住めない所の話ではありません。

反原発の方々の意見もわかります。福島を見ればそう思うのは当然かと思います。しかし、今道民は本当に危機的な状況を迎えてしまう可能性があります。

この状況の中で、反原発の方々にお願いしたいのは、主義主張はわかりますが、いまはそれを一旦収めて我々道民が安心して冬を迎えられる事を第一に考えて頂きたいです。もちろん、原発を動かさなくても冬を安心迎えられる方法があるのであれば、それが一番いいと思います。

もし、方法がないのであれば、期間限定的な運用でいいので、原発を動かして頂きたいです。
私はそれがいろんな意味で1番リスクが低いのではないかと考えています。

テレビで原発の是非に触れません。北海道のテレビ局もそうです。誰もが、思っている事なのに、、、。

原発推進派と反原発派の方々の意見が会い得ないはわかります。しかし、どちらが正しいのか間違えなのかは今は置いといてもらいたいです。

ただただ、俯瞰的に冷静に考えて一番リスクが低い方法を考え頂きたいです。

せめてせめて、あらゆる選択肢を、テーブルの上に並べてもらい議論してもらいたいです。その上の結論ならまだ納得できますが、議論すら出来ない現状では、死んでも死にきれません。

本当に切実です。小さい子供達もいます。震える姿を想像をしたくありません。凍死なんかで子供達を失いたくありません。
ジャーナリスト方々次第で、もしかしたら我々は死ぬかもしれない、生かされるかもしれない、、大袈裟かもしれませんが、そんな現状のような気がします。

アゴラでは、実際に“日本初のブラックアウト”を体験された北海道民の皆様の率直な思いをお尋ねしています。

大停電のあとどのような影響が身近に出ているか?
原発とどう向き合っていくべきか?
あるいは結論を出せずに悩ましい思い。
安倍政権のエネルギー政策
高橋はるみ知事へのご意見

など、お待ちしております。

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