北海道取材ツアー⑦いよいよ全校対象の報告会

最近は中国の携帯アプリ「ウィー・チャット(微信)」での発信に追われ、日本語の記事が途絶えてしまった。深く反省しなければならない。

再開の話題を、5月末から6月初めにかけての汕頭大学新聞学院北海道取材ツアーに戻す。取材団計6人は大学に戻った後、期末テスト、夏休みをはさんで、少しずつながら取材成果をまとめてきた。大学では3年と4年の計2回、長期休暇でのインターンシップを必修科目として課しているので、インターンをしながら準備をする学生もいた。かなり負担の多い作業だったが、ようやく成果が形になって見えてきた。

まず直近に発行された新華社「瞭望東方週刊」(2018年9月27日号)に計4本8ページの記事が掲載され、同時に新華社の携帯アカウントを通じて配信された。テーマは、「老人介護とAI」「老いない老後生活」「過疎地公共交通の試練」「森との共生」。別の機会に日本語訳を紹介する。






中国では、記事内容が一定の水準に達すれば、各メディアが学生の作品も積極的に採用するが、中央の権威あるメディアとなるとなかなかハードルが高い。昨年も新華社が取り上げており、2年続けての快挙は、汕頭大学新聞学院の日本取材ツアーにとって非常に光栄なことである。

さらに今週土曜日の13日夜、学内の図書館大ホールで全校を対象にした交流会(分享会)を開くことになった。学生が自分たちで決めた交流会のタイトルは「北海道 LIVE観察報告--2018年新聞学院“新緑”日本北海道取材交流会」。“新緑”は昨年の日本取材ツアーから使っているチーム名だ。手作りで宣伝用のポスター、横断幕を作り、学内に掲示している。



先日、取材チームのリーダーが誕生日を迎え、仲間を含め16人を集めてパーティーを開いたが、驚いたことに、彼女の友人が用意したバースデーケーキにも「HOKKAIDO」の文字が描かれていた。新緑チームの浸透度もかなりアップした。


交流会では各種の映像も公開される予定で、そのメーンとして札幌中央卸売市場のセリ光景が用意されている。交流会の様子もすみやかに報告したい。

(続)


編集部より:この記事は、汕頭大学新聞学院教授・加藤隆則氏(元読売新聞中国総局長)のブログ「独立記者の挑戦 中国でメディアを語る」2018年10月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、加藤氏のブログをご覧ください。