HUMANMEDIA「日本と世界のコンテンツ市場データベース2018」。
読んでみましょう。
日本コンテンツの海外市場は10年間で2倍以上拡大、2020年には2兆円超えとのことです。
2011年に8653億円であったのが、2016年には1兆4124億円に増加した。
そして2020年には2兆208億円まで拡大するとの予測です。
いわゆる「クールジャパン政策」も主にこの市場拡大を目的としています。
分野別海外市場で最大はアニメ。
2011年の2669億円から海外配信の伸びで2016年に7676億円に成長。
2020年には1兆702億円に拡大するとの予測です。
次いで急成長したスマホ向けアプリのオンラインゲーム、続いてマンガの印刷出版・配信が8割を占める出版。
国内市場は人口減少にもかかわらず毎年微増を継続、2020年に13兆円規模。
2016年に12兆4898億円、前年比3090億円増=2.5%の拡大とのことです。
中でもオンラインメディアが2011年の市場の約13.9%を占める1兆6343億円から、 2020年に約34.2%となる4兆4502億円に拡大するとの予測。
国内市場の減少が危惧されてきましたが、ネットコンテンツの拡大で反転しつつあるのでしょうか。
海外各国・地域の2016年市場規模は米、中、日、英、独、仏の順。
2016年の16か国合計101.9兆円のうち、米国が約45%、中国が約13.5%、日本が約11%を占めます。
米国は2位中国の3倍強弱の約45兆円。
中国が伸び、米中ツートップ市場となります。
国内メディアコンテンツと関連産業は計53兆円、GDPの10%を占め、建設投資額に迫る。
この関連産業を合わせた分析がHUMANMEDIAの真骨頂。
コンテンツ産業というのはさほどのボリュームではないのですが、関連産業の大きさや波及効果・外部効果を考慮することにより、産業振興の意義が明らかとなります。
HUMANMEDIA「日本と世界のコンテンツ市場データベース2018」。
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編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。