LIVE HACKASONG vol.3@東京ミッドタウン。
テクノロジーでライブのサービスを開発するハッカソン。
CiP協議会とビルボードがお届けします。
審査委員長を務めました。
技術者やプログラマーが集中的にプログラムを制作するイベント。
普通のハッカソンは1日-2日で作り込みますが、この企画は3ヶ月かけて作ります。
テーマは「ライブ体験の拡張」。
Techを使ってPopをプロデュース。
バーチャルでリアルを演出するものです。
学生や起業家の卵たちが、プロのサービサーらとともに、商品やサービスのプロトタイプ作って、スポンサー候補のかたがたにプレゼンをします。
学校や学会で、リスクを負わない相手に対してプレゼンするのとはわけが違います。
ヒリヒリします。
数チームが脱落し、6組が残りました。
でも、エンタテイメントのイベントである点がこのハッカソンの特徴。
楽しくやりました。
NTTdocomo、LINE、博報堂、レコチョクが技術を提供してくださいました。
多謝。
審査員は音楽プロデューサー玉井健二さん、デジタル音楽ジャーナリストジェイ・コウガミさん、経産省コンテンツ産業課長の高木美香さん、クールジャパン機構COO加藤有治さんとぼく。
司会はKMD佐藤千尋さんと、心の底から尊敬する「FUJIWARA」の二人。
ちなみに、過去2回の記録です。
Vol.1
Vol.2
では個別に。
1. docomoでmo live「docomoでmo live」
NTT docomoのVRアバター技術を使ってVirtual Live Performanceを行うアプリ。
LIVEに遠隔から誰もが参加する。
アイドルだけじゃなくてお笑いなどにも使えます。
2.KMD「Avatar in RV live」
ユーザがアバターになりVRライブを体験する仕組み。
残念ながらプロトタイプを作るまで到達せず、構想発表のみでした。
KMD諸君、がんばりましたが。
ステージに立つのは大切なこと。
3. Exphase/Skiyaki
オタク向けグッズのオークションeコマース。出品物にブロックチェーンをかけて保証。
アジアアジア初Hollywood live auctionを行うとのこと。
「世界にはオタクが5億人いる」という説明にグッときました。
4. スペイシー「LIVE SPACEE」
ライブ・イベントなどでのチケットの確認や会場での物品購入などの運営支援ができるアプリケーション。
顔認証、QRコードなどを利用してスムーズにかつセキュアを担保して運営をすることが可能。
転売問題や入場の円滑化など2020五輪を見込んだサービスです。
優秀賞を獲得しました。
5. アンディ・アクバル「Guitar Visualizer」
プロジェクションマッピングとARを使い、演奏するギター音からCGIアニメションを合成する。
弾いている映像から光線が立ち上っていく共感覚。
やるやん。
それはいいが、サラリーマンの悲哀を歌ったアンディの演奏が長すぎるぞ!
なんでビルボードの舞台でフルコーラス歌うねん!
すみません、許してやってください。インドネシアから来た知人なのです。
6. YEAAH「LIVE Payライブ投げ銭 de 心も懐も盛り上がり」
ライブ中にLINE Payを使って投げ銭をするサービス。
投げ銭が大型ディスプレイに反映され、ライブの中の演出にもなる。
観客も生で応援したい気持ちを満たせ、アーティストも生の応援をダイレクトに受け取れるサービス。
YEAAHのシステムは「Puskas」のライブ演奏とともに試されました。
アンディのライブより短いぞ!
YEAAHが会場賞・最優秀賞をダブル受賞しました。
おめでとうございます。
ぼくの総評。
VR、AR,AI,ブロックチェーン、顔認証、eコマース・・。
さまざまなテクノロジーが提案されました。
ぜんぶ実装しましょう。
ぜんぶ導入する街をつくりましょう。
ポップ・テック特区CiPはその受け皿になります。
3ヶ月でここまで来た。
ぜひ開発を続け、ビジネスに結びつけていただきたい。
ところで。
でも今回最も衝撃だったのは、
FUJIWARAさんが逆バージョンだったこと。
フジモンさんがボケで、原西さんがツッコミだったのです。
むかしのFUJIWARAやん!
かっこええやん!
それに興奮していたのはぼくだけだったのでしょうか。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年1月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください