破綻準備 ⁈ 政府の「新紙幣」ウラの狙い憶測広がる

2019年04月09日 11:40

麻生財務相は9日の記者会見で、2024年を目処に新紙幣を発行する方針を明らかにし、デザイン案を公開した。新紙幣を巡っては、フジテレビが8日深夜の報道番組でスクープ報道し、日経新聞など他の報道機関も追随し、9日未明からネット上でも話題になっていた。

【独自】20年ぶりに紙幣刷新の方針 1万円札は渋沢栄一氏 (FNNプライムオンライン)

現在の紙幣は2004年に発行。方針どおりに刷新すれば20年ぶり。新紙幣の肖像は1万円札が明治期の実業家、渋沢栄一、5000円札が津田塾大学創始者の津田梅子、1000円札が「近代日本医学の父」、北里柴三郎とする方向だ。

この日、財務省のサイトにアップされた新紙幣のデザイン案は次の通りだ。

新1万円札のデザイン案:財務省サイト

新5000円札のデザイン案:財務省サイト

新1000円札のデザイン案:財務省サイト

ツイッター上では新紙幣報道のあった9日未明から肖像の人物などがたちまち話題に。新元号のタイミングや景気刺激、偽造対策技術の刷新といった狙いが取りざたされた。

その一方で、アゴラ執筆陣でもある参議院議員の藤巻健史氏(日本維新の会)は、「流通させるのが数年先ならば気持ち悪い」と第一印象を語り、その理由として「ハイパーインフレや紙幣価値が暴落したとき、昭和21年には新券発行があった」と戦後直後の新紙幣発行の先例をあげた。

藤巻氏は長年、日本の財政破綻への警鐘を鳴らしており、安倍政権と日銀が進めてきた異次元緩和についても「ハイパーインフレのリスクを増やす」と批判をしてきた“財政破綻論者”として知られる。

また、政府の思惑として、タンス預金のあぶり出しやキャッシュレス化との関連を指摘する人も相次いだ。

キャッシュレスと金融緩和を推進する動きの中で、新札切替えがあると、タンス預金封鎖とかデノミが頭を過る。

旧札廃止もしくは使用期限つけて、新札へ変更は銀行や口座への出し入れオンリーにして、日本中の現金、タンス預金引っぱり出し、一気にキャシュレス化促進する策略だったりして⁉︎

こうした「疑念」が出てくるのは、藤巻氏も述べたように、れっきとした先例があるためだ。1946年、終戦直後のインフレ抑制を狙って、当時の幣原内閣が新円切替を断行した。ただ、藤巻氏のツイートに対しては

昭和21年と、現在の日本の国力を比較すれば、状況は天と地ほどの違いがありますので、同様に考えハイパーインフレを語る事には無理があります

と指摘するネット民もいた。

なお、近年の経済学では、池田信夫が「ゼロ金利が続く中で、金利上昇や財政破綻を恐れる必要があるのかという疑問」と述べるように、先進各国の長期停滞を受けて、ひところ言われたほどの財政リスクからは遠のいたとする説も出ている。

アベノミクスの意図せざるイノベーション(アゴラ:池田 信夫)

一方、安倍政権嫌いの人たちは、政権浮揚の思惑について早速ネガティブツイート。

新紙幣は安倍晋三に忖度して吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎にすれば良かったのに

などと首相の地元、山口県が輩出した維新の志士たちを新紙幣の肖像にするよう投げやりに投稿する人も。

小説家の盛田隆二氏は


などと述べた上で、「紙幣刷新より、財務大臣の刷新の方が急務」とあてこすった。

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