今週のつぶやき:ザッカーバーグ氏の挑戦

2019年05月04日 14:00

お祝いムードで盛り上がる日本、めったにないことですから思いっきり楽しんでいただきたいと思います。その休日の一つ、憲法記念日には各方面から様々な意見が出ているようですが、どうも切り口が一点集中していることで打開策が見えない気がします。

私は憲法改正=9条改正という固定概念化したイメージを一旦解き放ち、憲法の条文が今の日本にとって一切の見直しもなくてよいのか、また、その改正をするプロセスはどうなのか、という点をフォーカスしてほしい気がします。

改正検討すべき条文はたくさんあるはずです。憲法改正反対派がぐっと詰まってしまうような実情に合わない条文だってあるでしょう。なぜ、そこには目がいかないのでしょうか?

では今週のつぶやきです。

海外市場はフラット

懸念された連休中の海外市場は週を通してみれば比較的フラットでした。NY市場も週間を通じて若干の下げはありましたが現時点で連休明けの東京市場に大きなマイナス要因になる状況はありません。また為替も幸いにしてほぼ動いていません。

FRB公式フェイスブックより:編集部

今週の注目はFOMCと雇用統計でした。FOMCについてはパウエル議長の市場との対話の不器用さが再び表面化し、二日間にわたり株式市場は下げましたが、金曜日に発表された4月度雇用統計が素晴らしい内容だったことでリカバーしているというのが現状です。

アメリカが金利を下げるバイアスを強めるのではないか、という事前の市場期待に対してパウエル議長がそっけない対応だったことで市場が萎えたというのが本音。ただ、金曜日の雇用統計を見る限り利下げを催促する理由はなさそうです。アメリカも英国も製造業比率を下げ、サービスセクター、新技術などに注力、モノ作りをアジアに移管していることで「身変わり」が素早くなっている点は長期的成長が生まれやすい一つの要因かもしれません。

ザッカーバーグ氏の挑戦

アメリカではフェイスブックのザッカーバーグ氏が「今週の人」だったのでしょうか?フェイスブックに書き込まれる悪質で暴力を助長するような過激な投稿を禁ずる、としたのです。これは実に難しいチャレンジです。どこまでという明白な線引きはやりにくいでしょう。

ザッカーバーグ氏FBより:編集部

日本の憲法では21条に「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」とたった一言触れているだけですがこれを盾に日本でも表現の自由が当然であり、何をどう書いても構わないという解釈がなされています。ある意味、ザッカーバーグ氏はこれに一定の歯止めをかけようというのです。ではその規制が日本のユーザーに対してアメリカ同様に行われたら憲法違反だというのでしょうか?

フェイスブックのみならずいわゆるウェブの「掲示板」「コメント」への書き込みは管理人への要求が高まるエリアです。荒れて大炎上する話もよく聞こえてきたものです。特定人物が相手ならば名誉棄損、株式の世界では「風説の流布」という罰則もあります。

何をどこまで書くか、それを誰がどう判断し、規制するか、想像を絶するチャレンジですが、表現の自由と表現を超えた社会的影響の線引きが問われるということでしょう。個人的にはAI君に力を発揮してもらいたい分野かと思います。

金正恩氏とベネズエラのデモ

ファン・グアイドー臨時大統領(左、ツイッター)とマドゥロ現大統領(Wikipedia):編集部

ベネズエラで史上最大とうたった反政府派のデモとクーデター計画はほぼ空振りに終わりました。ただ、この国の飢餓もかなりひどく、同様の政府転覆をうかがう動きは今後も頻繁に起きるとみています。空腹は人々の行動をどう変えるのか、ある意味興味深いテーマです。

豊臣秀吉といえば備中高松城の水攻めが有名です。城の周りを冠水させ兵糧米など食料を絶つ戦法です。一方、西南戦争のときは熊本城に籠城した政府軍が薩摩の攻撃をかわし、勝利を奪います。つまり、籠城と飢餓作戦はどちらが勝つという明白な答えはなく、忍耐との勝負となります。

国連の世界食糧計画という機関が北朝鮮の実情を調査したところ、数百万人が飢餓、1010万人に対して食糧支援が必要だと報告されています。農産物の作柄が悪く、配給は一人380グラムから300グラムに減らされたと報じられています。

今の北朝鮮への経済制裁は一種の秀吉の水攻めと同じで耐えるのか、蜂起するもベネズエラのように失敗するのか、ギリギリのところにあるように思えます。金正恩氏が積極外交政策に転換したのも背に腹は代えられないところまで追い込まれているからなのでしょう。2500万人が籠城する中、包囲網はよりきびしいものになっているように見えます。

後記

経営するマリーナ部門の年間契約が一通り終わり、顧客はボートシーズンを前にすでに盛り上がりを見せています。ボートやクルーザーは必ずしも動かすというより自分のセカンドホーム的な発想で家族や仲間を呼び係留したまま、日差しを浴びてビールを飲み、楽しいひと時を過ごし、そのまま泊まり週末を過ごすスタイルもポピュラーです。今年は顧客の世代交代が進んだのですが、小さな子連れのボートオーナー達を見るたびにカナダの裕福さを感じないわけにはいきません。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年5月4日の記事より転載させていただきました。

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