オリパラ熱中症対策もう一つの問題。守れ子どもの生命!

2019年10月29日 06:00

先週金曜日、マラソン札幌開催は「決定事項」だと国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ(John Coates)調整委員長が小池都知事と会談の際に明言をし、大騒動となっております。都議会としても一丸となって何かしらの意見表明を模索しております。

オリパラはホストシティを始め地域に開かれた大会として、多くのボランティアの皆様のお支えで運営されようとしております。私個人としては都にしろ国にしろ、同じ国民の税金ですので、これ以上コストがかかるようなことは極力避けて頂きたいと思っておりますが、アスリートは勿論のこと、私は大会を支える職員、ボランティア、応援に来た一般客、外国人観光客の皆様の、健康と命についてかねてより大きな危機感を抱いてました。

ことに、東京の児童や生徒が、「東京都オリンピック・パラリンピック教育」のもと、不本意な形で応援に駆り出され熱中症にかかり、重篤な健康被害にあわないかということが一番の気がかりでした。

強制動員?!都立高生のつぶやきが話題に

昨年末「東京五輪のボランティア募集 都立高校生に応募強要か「全員書いて出せ」という実態がネットで話題になり、テレビでも取り上げられました。

ずっと、心にひっかかっていたのですが、今夏行われた1年前イベントの熱中症対策における厳しい状況から上田は秋口から独自調査をいたしておりましたところ、急転直下のマラソン札幌開催に、運命的な示唆を感じたわけです。

話題の「シティキャスト」(東京都が募集する都市ボランティア)

都教育委員会は、オリンピック・パラリンピック準備局で募集していた「シティキャスト」事業の周知について各都立学校に依頼するも、応募を強制した事実はないということでした。そして、当該校に確認を行ったところ、「シティキャストに申し込む最後のチャンスであり、興味のある人は、積極的に応募してください」という案内を行ったとの報告を受けているということで、SNS上の生徒の生の声とは何故か乖離がありました。

受け手の生徒の印象と学校側のこの乖離を放置するわけにはなりませんことから、同校に対しては、主旨を再度説明するとともに、応募が必須と感じてしまった生徒への丁寧な説明を行うように促したのこと。

つまり、「東京都はボランティアの強制はしません。誤解があったけれども説明し、解消した」ということですね。

ちなみに、この「シティキャスト」ボランティア事業は、応募者自らの意思に基づくボランティアであり、「応募申込用紙」にも、「辞退される場合は、速やかに連絡してください。」と明記されてはおります。

つまり、いつでも辞退可能ということです。

そして、私としてはまず大前提として、生徒の個人情報の保護、「シティキャスト」をやったかやらないかで、成績や内申書に影響してはならないため確認したところ、収集・管理する生徒の個人情報については、個人情報の保護に関する法律及び東京都個人情報の保護に関する条例を遵守し、それらの保護には当然努めること、そして本応募は、個人の自由意思により行われるものであり、応募しなかった生徒が不利益を被ることはないということを把握致しました。

つまり、オリパラボランティアはやってもやらなくても成績や内申に影響はない、ということです。
申し込んでいない高校生諸君!安心してください!

こうした「強制」ではないという前提で都教委は、オリンピック・パラリンピック準備局で募集していたシティキャストの応募の周知について各都立学校に依頼したわけでありまして、総勢都教委へは1,204名の生徒から「応募申込用紙」の提出がありました。

なんとありがたいことでしょうか?
しかし、私は彼ら彼女らの熱中症が心配でたまりませんでした。

児童生徒のボランティア・観戦の責任はどこにあるのか

そして、今回のマラソン競技等と関連してきますのが、こうした正式な応募を経たボランティアはまだ人員及び状況把握や、熱中症対策の周知がそれでも可能でありましょうが、沿道や屋外会場で応援に子ども達が駆り出された場合万が一事故や疾病につながった時に、誰が責任を負うのかということであります。

念のため、小学校に楽器演奏や旗振り応援などで強制的に動員する通達や指示を教育委員会が出していないか釘をさしたところ、現時点都教委は公立小学校に対して、楽器演奏や旗振り応援などについて通知を出した事実はありませんことを都民の皆様にお伝えします。

先の都立校生の強制動員のように聞こえることがもしも公立小学校であったとしても、それは正式な都による自治体通知ではありません。
つまり、小学校や教員(校長を含む)が何をいっても、正式な通知に基づきませんから炎天下の沿道等への応援は拒否しても大丈夫です!

そして、ココ重要なとこ!

いざ熱中症で子どもが倒れた場合、責任主体は誰かなのか。ズバリ問うたところ

「18歳以上の未成年の方も含め、シティキャストへのこまめな休憩時間の確保や水分補給の徹底など、都は運営主体として、シティキャストが安全に活動できる環境づくりに取り組んでいます。」
(お姐超訳:安全なための環境は作ります!呼びかけもします!←お姐注:責任の明確な所在は明言せず…)

つまり、安全対策の環境づくりに取り組むとは言っていますが、東京都教育委員会が全責任をもちますとは明言していないのです。しかもシティキャストに限定してますから不作為に沿道など屋外応援に駆り出された児童・生徒についての責任の所在は、益々わからなくなっているのです。

お姐総括!

賢明なる保護者の皆様にはそろそろお気づきいただけたと思います…
コーツ委員長は「こうした事案の決定はIOC理事会に管轄権がある。五輪憲章の下に、IOCには常にアスリートの健康を最優先にする責任がある」と明言しています。
お姐は東京都議会議員としてカーチャンとして明言します!

危ないと思ったら、オリパラ炎天下応援はやめよう!!

お姐の杞憂で終わればいいのですが、念には念をいれたい。
熱中症や事故、疾病が起こった時の責任はこのように明確になっていないとしか判断せざるを得ない中、学校主導のオリパラ炎天下応援、ボランティアについては強制力は何らないので、その時その時の判断で危険を回避するために、子どもに良く説明して、危険な暑さだとカーチャンの野生の勘で思ったら、自分を信じ潔く断ってください。

上田 令子   東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表
東京都議会議員(江戸川区選出) 白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選(44名中6位)。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。公式サイト
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上田 令子
東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表、地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)副代表

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