お酒をやめて得られた「健康以外」のメリットとは?

黒坂 岳央

あけましておめでとうございます!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

新年早々突然ですが、お酒をやめました。

acworks/写真AC

元々、酒豪というわけでもなかったのですが、お酒は好きでした。自宅の蔵には、投資と趣味を兼ねてビンテージワインやブランデーを数十本貯蔵するくらいにはハマっていたのですが、もうまったく飲んでいません(今は溜め込んだワインとブランデーの処分に悩んでいます)。

お酒をやめたことによる「メリット」を記録しておきたいと思います。

お酒で生活リズムが崩れなくなった

お酒を飲むことの最大のデメリットは、生活リズムが崩れてしまうことです。

お酒を飲むと大抵は気分が高揚し、人によっては身を持ち崩す場合もあります。私はビジネスのパフォーマンスを最大化させるため、日々の行動は極めてシステマティックにしています。起床・就寝時間、食事で得る栄養、午前・昼・夕方・夜の行動など、出来る限り機械的にこなしています。突発的な予想外のイベントへの対応はほとんどありません。毎日毎日、淡々と必要なことを1つずつ積み上げていく、他人から見ればまったく面白みのない生活をしています。

なぜかというとこのように行動をルーティン化すると、思考を介在せずに行動を自動化できるからです。気がつけば歯を磨いていて、気がつけば筋トレを終えている。マインドシェアを奪われずに余ったエネルギーを、全てビジネスに注ぐということをしています。

しかしこのルーティンを粉々に破壊するのが「お酒」です。お酒が入るとついつい、いつもの就寝時間を超えても、饒舌にいつまでもべらべらしゃべってしまい、翌朝いつもの時間に起きられず朝から萎えてしまうことを何度も経験してきました。生まれつき、頻繁に頭痛に悩まされる体質の私は、翌朝は激しい頭痛もセットでついてきていました。しかし、お酒を飲むことをやめて、ルーティンを守ることを優先したことでビジネスパフォーマンスも高まったように感じます。 

お酒のことを考えずに済むようになった

お酒というのは、意外なほどマインドシェアを奪われます。

特に高めのお酒は保管場所や、いつ飲むかなど考えることがたくさんあります。私が持っているあるワインは、2013年頃に購入し、2020年に開栓して飲む予定にしていて、ようやくその時期を迎えることになりました。値段はかなり高額でしたが、待つ楽しみも味わいの一つだと思っていました。また、時々晩酌もしていたので、「お刺身を買ったから、それにあう白ワインを」と買い物をしていたのです。

が、起業をした後は、お酒以外のことに気を配ることが実に多くなりました。他のことに没頭していると、お酒のことを意識するのが面倒になってしまいました。

思い切ってお酒をやめてしまったことで、一つ断捨離ができた気がしてスッキリした気分になりました。旅行先や、セミナーの懇親会の席では、限定的に「お酒を飲むのはアリ」にしたいと思いますが、日常的にはお酒はいらないと考えてしまいます。 

お酒は人を選ぶ

お酒をやめてみて分かったことですが、お酒は楽しめる人を選ぶということです。

会社員をしていた頃、同僚の一人が「酒は最高だ。いやなことを忘れさせてくれ、言いたいことを言えるのでストレス解消になる」と言っていました。その同僚は普段は職場で口数が少なく、静かなタイプでした。が、お酒を飲むと突然、飲み屋の机の上に座り、大声で叫びだす「お酒で変わるタイプ」だったのです。

が、お酒をやめてみて思ったことは「自分はお酒を飲んでも、ストレス発散にはならない」ということです。今は気を使う上司はいませんし、やりたいことをして言いたいことを我慢することもないので、お酒の力を借りる必要もなく、毎日あまりストレスを感じない生活を送っています。でも、お酒の力でスッキリする人もいるでしょう。

お酒を楽しめるかどうかは人を選ぶ気がしています。

健康の懸念材料を減らせる

筆者は高級フルーツギフトショップを経営している立場というのもあって、どちらかと言えば健康マニア気味です。健康診断をすると、毎回その結果が気になって医学用語をググりまくってしまいますし、食材選びの買い物をする時はビタミンやミネラルの含有量などもかなり意識します。料理を通じて損なわれる栄養素なども気にしています。

が、日々の健康を意識した行動も、外からお酒のアルコールという毒を入れてしまうと無意味です。元々、酒豪というほど飲んでもなかったので、これまでお酒で健康を害した経験はありません。しかし、長期的に飲み続けるとアルコール毒は蓄積されていき、生活習慣病を引き起こす可能性を高めることは、医学的見地から見ても明らかです。

ですが、お酒をやめたことで「これ健康に悪いんだよな」と自分を痛めつけることへの不安が消えました。「お酒はほどほどに」と言われますが、まったく飲まなければその害は0にできます。うんざりするほど長い老後を送りたいとは思いませんが、若々しさを保ち、生きている間は病魔に苦しむ可能性はできるだけ減らしたいと思っています。

お酒をやめてみてよかったと思っています。「別にいつでもやめられる」といいながら飲み続ける人がいますが、「習慣化している」ので、その状態がすでに依存症であることは言うまでもありません。好きでたまらない、ストレス解消になる、というなら飲むのもありだと思うのですが、なんとなくお酒をよく飲むのが習慣化しているなら、バッサリやめてしまうことで人生のクオリティを高めることがデキると思います。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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