旅客機誤爆事件:自衛権行使の正当化が悲惨な事故を招きかねない

2020年01月11日 17:00

イラン政府がイラン国軍によるウクライナ航空の旅客機誤爆を公式に認めたようである。

墜落したウクライナ航空機の残骸(IRNAサイトより編集部引用)

イランがどういう防衛システムを構築していたのか分からないが、アメリカの飛行機がイランにある米軍基地に対して行ったミサイル攻撃の報復のためイランの空港に来襲したと誤認してウクライナ航空の民間旅客機をミサイルで爆破したことは間違いないようである。

何の罪とがもない多くの方々が犠牲になってしまった。

こんな不条理なことがあってたまるものか、と無念の涙を流されている方が多いはずだ。
謝って済むような話ではない。
誰かを処罰して済むような話でもない。

こういう事態を正当化する道はないのだが、イラン政府は、それでも自衛権の行使だと言うはずである。

自衛権の行使の対象を、何かの不具合で間違ってしまったと言うのだと思う。

アメリカも自衛権の行使と言い、イランも自衛権の行使と主張する。

自衛権の行使で一切合財を正当化するようになると、いつしかこれが際限なくなり、無関係な他国の善良な市民が巻き添えになったり、直接の犠牲者になってしまうこともあるという証左なのだと思う。

残念ながら、私たちに出来ることは、何もない。

まずは、犠牲になられた皆さんのご冥福をお祈りする。
合掌。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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