外交評論家、岡本行夫さんのコロナ訃報に深夜のネット衝撃

2020年05月08日 06:01

橋本政権と小泉政権で首相補佐官を務め、近年は外交評論家としてメディアでも活躍していた岡本行夫さんが、新型コロナウイルスに感染し、4月下旬に亡くなっていたという訃報が飛び込んできた。享年74。NHKニュースなど報道各社が7日深夜、政府関係者の話として速報で伝えた。

外交評論家の岡本行夫氏が死去 新型コロナウイルスに感染(NHKニュース)

岡本さんは3月までテレビに出演していた。突然の訃報だけに、政界やメディアの関係者ばかりでなく、一般のネット民の間でも衝撃が広がった。

3月22日、「サンモニ」最後の出演となった岡本さん(TBS NEWS 公式YouTubeより)

岡本さんは1945年生まれ。一橋大学卒業後、外務省に入り、日米外交を担当。在米大使館参事官、北米局安全保障課長、同北米第一課長などの要職を歴任した後、1991年に退職。その後は外交評論家としてテレビなどで活躍していたが、橋本龍太郎氏が首相に就任すると、沖縄問題担当の首相補佐官として沖縄・普天間基地の返還問題に尽力。小泉政権でも首相補佐官としてイラク問題を担当した。

近年は、外交評論家として活動する傍ら、朝日新聞従軍慰安婦報道第三者委員会委員や安倍政権の21世紀構想懇談会委員、青山学院大学特別招聘教授や民間企業のアドバイザーなどで活躍していた。

ツイッターでは訃報から1時間ほどで「岡本行夫」がトレンド入り。

岡本さんを番組のゲストに何度も呼んで共演していた田原総一朗氏は「外交、特にアメリカに対しては、岡本さんのセンスと知識をとても信頼していた。大変残念です。小渕恵三も野中広務も岡本さんをとても信頼していた。」と偲んだ。

東京都の小池百合子知事は「あの岡本さんが!ショックです!ましてやコロナで!」と動揺した様子。「世界を俯瞰し、国際政治や貿易紛争など、的確な分析を大和魂溢れる外交官から賜りました。謹んで哀悼の念を捧げます。合掌」とコメント。

昨年暮れ酒席を共にしたという大阪市の松井一郎市長(日本維新の会代表)も「日本維新の会の外交政策について様々な御指導頂きました」と急逝を惜しんでいた。

岡本さんは、フジテレビ系の「日曜報道 THE PRIME」のような硬派な保守色のある報道番組だけでなく、TBS系「サンデーモーニング」のようなリベラル色の強い番組にも出演。しかし、テレビ局の論調に迎合するコメンテイターが多い中で、岡本さんは長年の現場経験に基づいたリアルな外交論の軸はぶらさなかった。あるネット民は

報ステのリベラルな番組にも積極的に出て、集団的自衛権の必要性など現実的な安全保障について語られておられた。結構右寄りの人に最近見られる他者を罵る言説もならさない、とても全うな方だった。

とその人柄をしのんでいた。

アゴラ執筆陣では、「サンモニ」ウォッチャーとしておなじみの藤原かずえさんが、

経済がどこかで反転するのは間違いないと思います。いずれにしてもね、その後ろに咲いている花のように素晴らしい日がまた帰ってくることを祈りましょう」とスタジオの花を指さしてポジティヴに語られました。

と、岡本さんの最後の出演時の様子を紹介。故人を偲んでいた。

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