このままでは小池百合子に日本は潰される

永江 一石

わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では、5月からの塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。

さて、いよいよ明日、非常事態宣言が解除される模様です。
全国で新規患者は1日30人しか増えず

人口比を一緒にすると1日400〜1000人の新規患者が出て、死者数は日本と人口を合わせると17倍も出ているドイツでも1ヶ月前から経済は再開して学校もやっています。来月には国境も開きます。第2波まったく来てない。

ちなみに各国の経済開放のスタートはこんなに違う。

何度も書いているが欧米より日本の致死率は二桁低い。なのに規制だけは信じられないほど厳しい。もう頭おかしいレベルです。比較表はここから。

異端の出口戦略、東京都の活動再開「ロードマップ」(JB Press)

ところが東京は、明日に非常事態宣言が解除されても、そこからまた東京独自の制限を行うという。しかも見直しは2週間に一度という超スローモーで常識を逸脱している。

あと2ヶ月間、東京都外へ移動できない?!小池知事が発表した驚きの「ロードマップ」の正体

小池都知事のロードマップだと、

ステップ3がおわり、すべてが開放されるまで2ヶ月かかります。

都知事選の投票が終わって決着着くまで全面開放しない

という、東京の経済を徹底的に壊してもコロナを抑えた小池として知事選に勝利したい強い意志が感じられるわけです。票田の高齢者しか見てません。ジムやライブハウスは7月まで営業できないからこんなものに従っていたら死ぬしかない。

そもそも都民はこんなものを守る必要があるのか?

国の非常事態宣言は、

1 国民の生命・健康に著しく重大な被害を与える恐れがある
2 全国的かつ急速なまん延により国民生活と経済に甚大な影響を及ぼす恐れがある

というのが発令される前提。ということはこのふたつの危険は去ったと国が判断しているのに、東京都の小池知事は都議会の決議も経ずに勝手に定めるわけで、しかも非常事態宣言だからこそ首相が宣言し、都道府県指示が住民に要請・指示し、対象地域の都道府県知事は、生活の維持に必要な場合を除き、住民に対して要請や指示を出せるようになる。大阪は国の非常事態宣言が解除されるとすべての制限がなくなります。これがまとも。

国の非常事態宣言が解除されるとそもそも小池都知事には法的根拠がなくなる。なのにさらに東京独自のロードマップで制限するってそもそも独裁じゃないの?
しかも

払うはずの協力金はFAXと紙の東京都らしく、払う払う詐欺でたったの5%しか払われていない。これではみんな飛んでしまう。従うべき法的根拠がないものに従う理由なんてありませんわね。

非常事態宣言に意味は無かったと認めた

橋下さんの突っ込みは鋭かった

橋下さん‬ 「結果論になるが、緊急事態宣言は意味がなかったのでは? 非常事態宣言の前から実効再生算数は下がっている」‬
都のアドバイザーの専門家は「それは結果論ですが」って認めちゃったぞー!‬小池都知事も「結果論ですね」と確かに言ったぞ

結果論 原因や経過を考えず、ただ結果だけに基づいてする議論。

‪つまり二人とも「緊急事態宣言は意味がなかった」を認めたに等しい。そこで橋下さんが「結果論をとやかく言うのではない。8割減までは必要だったのか、結果に基づいて指標を見直す必要はないのか」まで切り込んだら、実直な専門家のお医者さんがは「わたしも再検討すべきと思います」と回答。小池百合子は話をずらしまくって全く別の話をする。

一番酷かったのが小池都知事が欧米のロックダウンの話を延々とし出して欧米のデータがそろそろ入ってくるのでこれをまた検討しまして・。。というところで

橋下「日本と欧米では致死率が全くちが・・・」
小池「&%%$””$%()000===(‘&%$#!!!!

と、突然小池都知事慌てて大声で意味不明のことをしゃべり出して橋下さんの言葉を遮り、しゃべらせない。橋下さん憮然としてコマーシャル….

普通の人ならここで、小池都知事は「日本は欧米よりコロナに対しては格段に被害が小さい」ということを一般の人に知られて貰っては困るんだなと理解したと思う。あの異様なかぶせ方はまともではなかった。つまり彼女はなんとしてもコロナ脳の高齢者の票を集めて都知事選で圧勝したいのだ。そのためには恐い。恐い、恐ろしいを連発して中国でも韓国でもドイツでも来ていない第2波の話をして脅かし、国がもう脅威が無いとして解除した非常事態宣言を続けたいのである。

と、書いてきたが、自分はまったく法的根拠がない東京都のデスロードマップに従うつもりはないし、大半の飲食店やサービスも同様と思う。

豊島区職員を逮捕 飲食店に貼り紙、自粛迫った疑い

こんな非科学的なことをやっているから小役人まで正義を勘違いして「「営業するな!火をつけるぞ」という張り紙を貼ったりするのである。本当に腹が立った日曜日であった。

この本、ずいぶん昔に読んだけど力が出ますよ


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年5月24日の記事より転載させていただきました。