小池圧勝なのに…都民ファースト、都議補選で惨敗。本選へ大いに不安

2020年07月06日 06:01

東京都議選補欠選挙の投開票が5日、都知事選と同時に行われた。候補者5人が全員新人女性という地方選では珍しい構図で注目された北区の補選では、自民公認の前区議、山田加奈子氏(公明推薦)が初当選を決め、立憲民主公認の前区議、斉藤りえ氏(共産、社民推薦)、維新・あたらしい党公認の佐藤古都氏ら4新人に競り勝った。

天風氏ツイッターより

補選のもう一つの注目は、小池氏が顧問を務める都議会第一党の都民ファーストの会が、都知事選で圧勝の予測があった小池氏の人気に合わせて支持を集めるかだった。都ファは小池氏の秘書も努めた元宝塚歌劇団の天風いぶき氏を擁立。陣営関係者は「激戦だが、小池知事の人気の後ろ盾があれば勝ち抜ける」とみていたようで、選挙戦に入っても、宝塚時代の仲間たちが応援に入るなどしてスポーツ紙のニュースにも華々しく取り上げられた。

しかし、都知事選に立候補中の小池氏が新型コロナ対策の公務優先で街頭活動をしなかったため、補選では公の場でツーショットが実現しなかった。選挙戦の中盤になり、報道機関や政党の情勢調査で、天風氏が4番手に沈んでいることも判明。陣営内部の士気の低下を物語るように、天風氏本人が熱中症で一時戦線を離脱する痛手もあった。

もともと北区は公明党が代表経験者の太田昭宏衆議院議員を衆院選挙区で輩出。共産党は2014年衆院選では池内さおり氏を比例復活で当選者を送り出すなど、両党が都内でも特に強力な地盤を築き上げている。さらに近年は、維新の音喜多駿氏が公明、共産を嫌気する中道・保守層の受け皿として台頭。都ファは小池人気を追い風にこれらの「牙城」に切り込むつもりだったが、結局、4番手に終わり、返り討ちに遭う形となった。

選挙戦の最中にNHKが公表した都民向けの政党支持率でも、都民ファーストの会はわずか0.2%と、NHKから国民を守る党と並んで最下位に沈んでおり、都知事選で圧勝した小池氏とあまりの落差が浮き彫りになった形だ。

今回の補選での惨敗は、来年夏の都議選に向けて不安を残したことはもちろん、小池氏の都政運営や、同氏の国政復帰を含めた政局シナリオにも微妙な影響をもたらす可能性がある。

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