SIMロック解除はメーカーとキャリアの関係を変える - 不動衡一郎

2010年04月03日 23:54

日本の携帯電話は、メーカーよりもキャリアのブランドが前面に出ます。
これはメーカーを競争から守る保護主義を建前にしていますが、メーカーはキャリアごとに微妙に違うデザインとソフトウェアを開発する必要があり、参勤交代のように過大なコストを強いられています。


また、キャリアごとの特色は殆どなく、もちろんキャリアは端末メーカーではありませんから、独自の開発力などほとんどなく、ただ横並びをするだけ。世界的には、せっかくiモードでスタートダッシュを決めたのに追い抜かれてしまいました。

世界市場で勝負するには、価格とブランド力が何よりも重要です。
価格を下げるには、販売数を確保する必要がありますが、国内ではキャリアごとに別々の製品を作ることを要求され、また、宣伝上、多くのモデルを作らざるを得ないため、非常に不利になっています。
ブランド力でも、キャリアの言いなりの下請けになっているだけなので、世界で勝負できるような力はありません。
数千万台売れる世界ブランドと、数万から数十万台しか売れない国内分裂ブランドでは勝負にならないのです。

もはや太平洋戦争末期のような戦況ですが、総務省の(強制)SIMロック解除は変革のチャンスです。
今までの横並びキャリアの影で下請けをする体制から変革するべきです。

メーカーのブランドで、横並びキャリアいずれでも使える端末を出し、販売数を確保し、競争に勝ち残る力をつけ、また、低価格高品質の製品で、iPhoneとの戦いに勝利することが、日本の携帯電話の未来の為に必要です。

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