肥後庵の黒坂です。
6月27日のスポーツ報知にお中元に関する面白い記事が掲載されていました。
番組では「自分に『頑張っている自分へのご褒美』としてお中元を贈る人が急増」との話題に触れ、大竹は「こんな小さいさくらんぼだって届いたら嬉しいよ。お中元文化は、ちょっと知っている人同士がやりとりするにはいいよ。無事の知らせだからね」とお中元文化に対しては肯定的な意見を示した。
とコメントをしています。大竹さんはお中元文化を
「自分買いではなく、人に贈るものだ」
といっているわけです。確かに元々の由来は大切な方へのギフトがお中元ですよね!?でもでも…実は自分でお中元を買うというのは
「意外とあり」
だと思っています。ギフトショップを運営している私が感じたこと、意見などのお話してみたいと思います!
お中元の本質は「夏のご挨拶とお礼」
毎年、お中元シーズンになると、個人の方や企業様からも当店のフルーツギフトをたくさんご注文頂きます。その時に感じるのは
「お中元は夏の挨拶とお礼を伝える機会にしているんだな」
ということです。
肥後庵ではギフトオプションで一筆箋や熨斗、写真などをつける事ができます。フルーツギフトをお中元にご注文頂くお客さまは個人・法人限らずこのギフトオプションをすごい上手に活用するんですよね!
先日も東京の大手建設会社さまからお中元でスイカを150件ほど注文頂いたのですが、その際に一筆箋に夏のご挨拶と前半期の取引のお礼をきちんと書かれていました。もう読んでいて感激しましたね。単にスイカだけがドーンと届くだけでなく、涼しげなデザインの一筆箋やきちんとした熨斗をつけられるだけで、どれほど受け取る相手は喜ばれるでしょうか。
また、個人のお客さまもマスクメロンと完熟マンゴーの詰め合わせをご注文頂いたのですが、その時に家族写真をつけられ、一筆箋にも近況報告が書かれていました。
このようにお中元のギフトを贈る本質とは
「毎日暑いですが、元気にやっていますか?」
という夏のご挨拶と、
「いつもお世話になっている感謝の気持ちを込めて」
というお礼の意味合いが強いものだと感じますね!
お中元ギフトを自分買いする2つの理由
さて、今回報知の記事になった話題は
「自分のご褒美としてのお中元は意味がわからない」
というものです。
たしかに「お中元」というキーワードを使うのは適切ではないでしょうね。お中元は「ギフト・贈り物」なので、自分が楽しむために買うのはそれはただの買い物であってギフトではありませんからね。
ただ中には意味があってお中元ギフトをあえて自分で買う人というのも世の中にいます。その2つの理由を解説してみます。
その1.自分で試してから贈り物に選びたい
お中元を単なる贈り物という位置づけではなく、
「大切に想う相手に感銘を与えたい!ビジネス取引をする上で一目置かれたい!」
という大きな意味合いで考える人も中にはいます。
当店のフルーツギフトも
「相手に贈り物をする前に自分で食べて試してから」
というお客さまがいらっしゃいます。例えば夏の季節に毎回人気を頂いているブラックジャックスイカと肥後グリーンメロンなどはその好例です。これらは熊本県産ならではの珍しさもあって、大変好評を頂いています。その知っている人は毎年リピート購入を頂いているのですが、ただ全国的にはまだまだ知名度がないために初めて購入する方の中には
「自分が食べてみておいしかったらお中元に使いたい」
といわれる方がいます。
これはお中元の自分買いになりますね!もちろん、自分が食べてみておいしかったらそれはそれでいい体験になるので、見方によっては自分へのご褒美を兼ねた試食と考えることもできるでしょう。
その2.お中元ならではハイクオリティ商品
ギフトショップを運営する立場で、世の中の贈り物をチェックしている私ですが時々見ている内に欲しくなってしまうものがあります(笑)。本来は贈り物としての用途で作られたギフトですが、デコレーションが美しいというだけでなくオリジナル商品であったり特別品質が高いものが売られているケースがあります。
当店で言うなら「特選フルーツ」がこれにあたります。例えばお歳暮ギフトには
「特選マスクメロン」
「特選デコポン」
といった商品を用意しています。これは高級フルーツを取り扱う当店の商品音中でも特に品質が高いもので、外観・香り・色合い・形・糖度・味など多面的に見て品質の高いものをしっかりと選んだ上でご提供しています。当店は家庭用として提供はしておらず、実際ほとんどのお客さまが贈答用に購入されています。ですが、時々この特選フルーツを「自分用」に買われる方もいます。
「目の肥えた方への贈り物もふさわしい品質なら、ぜひとも自分で食べてみたい!」
と思うのは不思議なことではないですよね!?
このように自分買いのお中元ギフトといっても色んな理由や目的があるので、私は「あり」だと思っています。それだけ思わず自分用に買いたくなるような、そんな魅力的なお中元ギフトがあるということですので大いに楽しむべきだと思います。
黒坂 岳央 フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。ブログでも情報発信中。