前原氏と枝野氏の記者会見をAbemaTVで見たが、お二人とも今の民進党は以前の民主党とは違う存在だという意識はあまり持っておられないようだった。
民主党時代のかつてのエースがまたまた登場した、ぐらいの印象しか残さなかった。
民主党政権時代にそれぞれに国土交通大臣や官房長官という要職を経験されたお二人だが、過去の栄光のみ記憶に残り、民主党政権当時の手痛い失敗や挫折の経験には殆ど思いを致されていないようである。
悪い記憶はどんどん消して、いいことだけを追い求めていく、というのはポジティブ・シンキングの基本ではあるが、民進党の再生を期するのであればやはり過去の失敗に対する疼くような痛みや悔恨といったものにも言及してもらった方がいいはずだが、今日の記者会見ではそういうところは垣間見ることができなかったようである。
お二人がご自分の意見を開陳された後の記者の方々との質疑応答の模様までは見ていないのだが、やっぱりこんなものかなあ、というのが私の感想である。
こんなものでも民進党の組織の末端にいる方々にはそれぞれに響くものがあるのかも知れないが、部外者である私には殆ど響かない。
やはり9月1日が終わった後の展開に期待した方がよさそうである。
民進党の代表選挙に私が言及するのは、多分これが最後だろう。
ワクワク感もドキドキ感も何もない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年8月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。