皆さんが戦々恐々とされている様子がビンビンと伝わってくる。
出来てもいない政党が、政権選択選挙だ、などとぶち上げたら普通は鼻であしらわれてお終いになるところだが、どうやら希望の党が侮れない政党だという感覚があっという間に世間に拡がったようだ。
実際の結党は今日になるのだろうと思っていたら、既に昨日の段階で結党の手続きは完了していた、というのだから、そのスピードの凄さには驚嘆すべきものがある。
大きな仕事は一気呵成にやった方が大体はいい結果が出るものだが、希望の党にはどうやら大変な機動力が備わっているようである。小池さんが代表に就任したら、物事が一気に前に進み始めた。
これからは、ずっと小池さんが前面に出るはずで、衆議院選挙の投開票が終わる10月22日まで毎日小池さんがテレビの画面に登場するはずである。若狭さんや細野さんの出番はグッと少なくなるだろうが、私はその方が結果的には遥かにいいように思っている。
小池さんは総選挙後の首班指名選挙で希望の党は誰に投票するのか、と聞かれて、公明党の山口代表の名前を挙げたそうだ。公明党に対しての最強・最高のメッセージだろうと思う。
安倍総理や自民党の皆さんが、この度の選挙は政権選択選挙だ、などと言えば言うほど、このメッセージが効いてくる。公明党の議員の皆さんは立場上何とも言えないだろうが、公明党の支持者の皆さんは案外こういうメッセージを真剣に受け取るはずだ。
本当に政権選択選挙になるかも知れない、ということになったら、公明党の存在は実に大きくなる。
あれ、これは小沢さんの手法だぞ、と思わせるようなところがある。
出来立てホヤホヤで、所属する国会議員一人一人の政治家の能力がどの程度のものかまったく分からず、当分の間は有象無象の寄せ集め集団だという印象が拭えない新党の代表若しくは共同代表を首班指名選挙の候補者にすることは出来ないだろうから、やはりしれなりの政権担当能力がある政党の代表者を担ぎ出さなければならなくなる。
公明党の皆さんはさぞ驚いただろうが、今回の衆議院選挙の結果次第ではそういうこともあり得る時代になっている、ということだ。小池さんは、反射的に自分の直感に基づいてそう答えたのだろうが、瓢箪から駒、ということもある。
維新の皆さんはこのまま手を拱いていると、置いてけぼりになる。
党内で色々異論はあるだろうが、希望の党との連携を本気で検討されてみては如何か。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月26日の神道関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。