少しだけブレーキを掛けておく。
小池さんの仕掛けは実に見事だが、しかしやり過ぎると自分の大事な味方を失うことにもなりかねないから、何でもかんでもやり過ぎない方がいい。
リセットのつもりで、リターンキーを押したがいいが、肝心の作成中の文書の保存を忘れて一からやり直し、などということになってはいけない。
まずは、若狭さんと細野さんのこれまでの仕事を正しく評価して、希望の党の骨格作りはこの二人に任せてしまうことである。小池さんが出てきて、これまで二人が一生懸命作業したことが白紙にでもなったら大変だ。
前原氏に対しての親近感が強いようだが、前原氏を立てすぎると細野氏が面目を失うことになるから、他人の面子を潰すようなことは絶対にしないことである。
小池砲の凄さはもう十分に伝わっているだろうから、ここはじっくり構えた方がいい。
色々な人が希望の党に近づいてきているようだが、癖のある人や強烈な個性のある人は今はあまり近づけない方がいい。
希望の党を小池色に染め上げることが出来るまで待つのがいい。
そんなに時間は掛からないはずである。
小沢一郎氏まで仲間に入れそうな雰囲気だが、まず止めておいた方がいい。
少なくとも、自分が国会議員に戻るまでは、小池さんよりも腕力のありそうな人は入れないことである。
内紛の素になる。
組織を束ねるコツは、自分以上に力がありそうな人は一切中に入れないことである。
若狭さんの外に、小池さんの名代として動いてくれそうな人をどうしても作っておく必要がある。
今のままでは、希望の党の先行きがちょっと心配になる。
民進党や自由党の人たちがどっと押し寄せてくるようになると、真面目な若狭さんのような人の居場所がなくなる。
今の内に手を打っておく必要がある。
どなたかいませんかね。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月27日の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。