熱が出て関節痛がするので、昔からある古そうな医院に行ったら「インフルエンザだからしばらく人混みに行かないように」と言われました。
インフルエンザというと、毎年の冬の恒例行事のようになっています。しかし、1918年から翌年にかけて世界的に大流行したスペインかぜは、感染者5億人、死者5000から1億人と爆発的に流行したのです。
当時の世界人口の3割近くが感染したという大変な病気でした。人類にとって極めて恐ろしい病気だったのです。
その歴史的事実を知っていただけに、冷えピタ、消化のいい食べ物、ペットボトルなどを用意して、体温の上昇に備えていした。
もちろん、直近の予定はすべてキャンセルしました。
ところが、その後熱が下がってきて、関節痛もやわらいできました。抗ウイルス薬の効果としては、いささか早すぎます。そうかといって、油断をすると大変なことになるし、間違っても他人に感染するような場所には行けません。
ネットで検索すると、風邪とインフルエンザの違いはかなり微妙だそうです。もしかしたら、風邪の諸症状に過ぎなかったものをインフルエンザと誤診されたのかもしれません。
熱を測り、口の中と喉を診ただけですから。
善意に解釈すれば、万一の感染を予防するために、紛らわしいケースはインフルエンザと診断しているのかもしれません。
ずいぶん昔から開業している高齢のお医者さんで、かつて口内炎ができたと言って診察を受けたら「食用油を塗っておけば治る」と言われた人がいたそうです。
その話を他の医師にしたら、「いや~、すごい”めいい”ですね」と口走ったとか。
薬を使わずに自然治癒力を高める名医なのか、それとも迷医なのか…ともあれ、私はしばらく家籠りとなりました。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年1月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。