ネットワーク大手NBCがお届けするコメディ・ショー”サタデー・ナイト・ライブ”、バレンタイン・デー明けの2月15日に40周年記念番組を放映いたしました。前説を担当したのは歌手兼俳優のジャスティン・ティンバーレイクと、ジミー・ファロン。ジミーといえば、トーク・ショーの帝王ジェイ・レノに代わり”ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)”の座を射止め、以前の看板番組”レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン(Late Night With Jimmy Fallon)”ではオバマ米大統領にスロー・ジャムを披露させたSNL出身の出世頭ですね。ウィノナ・ライダーとの恋の噂も、今では懐かしい限り。
その他スティーブ・マーティン、ビリー・クリスタル、ジム・キャリー、エディ・マーフィー、マイク・マイヤーズ、クリス・ロックなどSNL出身の伝説のコメディアンが続々出演したほか、ジャック・ニコルソンといった大御所やNY市の観光大使テイラー・スウィフトなど豪華ゲスト陣が華を添えました。おかげで、視聴者数は2310万人と娯楽番組としてNBCでは近年まれに見る記録を樹立。2004年に最終回を迎えたドラマ”ER”以来の快挙を遂げております。
ツイッターでも、人気の高さが伺えます。調査会社ニールセンによると、910万人もの人々がSNLに関する130件ものツイッターを閲覧していました。
観衆に紛れたサラ・ペイリン元副大統領候補まで、「ドナルド・トランプを副大統領候補にして私が出馬するのはどう?」と自虐ネタを提供する一幕も。ドレスはお嬢さんのブリストルから借りてきたそうです。
(出所:Evan Agostini/Invision/AP)
2月15日は、大寒波にも恵まれました。気温はニューヨークで華氏ゼロ度近く=摂氏マイナス18度まで急低下し、夜ともなれば家にこもる方々が多かった。我が家も、ヒーターをフル活用しローヌ産の赤ワインで温まったものです。
SNLのスケッチ(コント)が記念番組にふさわしいラインナップだったために、チャンネルを変える方々も少なかったことでしょう。
ウィル・フェレルの”セレブリティ・ジェパディ!”のほか、マイク・マイヤーズとダナ・カーヴィーの”ウェインズ・ワールド”、ティナ・フェイ、エイミー・ポーラーの名コンビにSNL出身のベテランであるジェーン・カーティンを加えた”ウィークエンド・アップデート”で大いに笑わせてくれました。さらには御年93歳のベティ・ホワイトが出演した”ザ・カリフォルニアン”では映画”アメリカン・スナイパー”で主演男優賞にノミネートされているブラッドリー・クーパーも登場!”ガキの使いやあらへんで!”のおばちゃんと松っちゃんを彷彿とさせる濃厚なキスシーンを演じ、ネットをはじめ話題をかっさらったものです。
ブラッドリーとベティ、熱烈な抱擁とキスのおかげで寒波はどこへやら。
(出所:geeks of doom)
ライブ演奏では、グラミー賞から出ずっぱりのポール・マッカートニーのほかポール・サイモンのほか、2013年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズにてエロ全開パフォーマンスでお茶の間を釘付けにしたマイリー・サイラスが盛り上げました。貴重なコントの数々と、サプライズ・ゲストはどうぞこちらをはじめネットでお楽しみ下さい。
(カバー写真:Evan Agostini/AP/The Atlantic)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2015年2月16日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。