東北でいつも感じる「与えることは、受け取ること」

丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスのフィールドワークは東北です。そのきっかけは、7年前の震災です。

事務局をお願いしている氏家滉一さんが仙台と東京を拠点に活動しているご縁もあり、一年に数回、受講生と一緒に宮城、岩手に出かけています(写真は1年前のフィールドワークで気仙沼の斉吉商店にて)。

震災直後は、芸能人や有名人が続々と東北に入り、炊き出しをしたり、寄付をしたりと賑やかでした。しかし、今では東北に訪れる人の数も減り、震災に関する興味も薄れていっています。私はこのような時期にこそ、東北の復興を粘り強く応援することが求められていると思います。

応援といっても、何か大げさなことをしている訳ではありません。大きなことを背伸びしてするよりも、小さなことを継続する方が、きっと大きな意味があります。そのためには、持続可能な仕組みにしていくことを考えなければなりません。

マネークラスでは、被災した方から当時の体験をお聞きしたり、復興の中でどのようなことを感じたのかといった貴重なお話を伺い、自分たちのお金との付き合い方を見つめなおすきっかけにしています。現地から情報発信したり、東北の特産品を購入することがささやかな貢献になっているかもしれません。でも、継続してフィールドワークを続けている理由は、ただ純粋に楽しく気持ちが良いからです。

訪問する時にいつも感じるのは、「与えることは、受け取ること」という喜びです。何か応援できることは無いかと、東北に向かった東京の我々の方が、むしろ励まされ、元気をもらい、感動して、感謝の気持ちで心が一杯になって帰っていくのです。この感覚は実際に行ってみて、体験した人でないとわかりません。

何回行っても新しい発見があり、毎回素晴らしい経験をさせてもらえる東北の魅力的な人たち。今回も春学期でまた懐かしい皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています。

丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラス2018春の受付は3月15日の12時半から。こちらのサイトにアクセスしてお申込みください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。