「老後いくら必要か」計算してもお金の不安は解消しない

人生100年時代が、当たり前になってくると、心配なのがお金です。ビジネス誌で人気の企画が、老後いくらあれば安心かというシミュレーションです(図表は日本生命のサイトから引用)。

何歳まで生きて、毎月の生活費の不足がいくら、そして不慮の支出がどのくらい・・・と様々な前提条件を設定して、必要金額を計算していきます。しかし、このような計算をしても、気休めにしかなりません。なぜなら、一番重要な要素である「あと何年生きるか」は誰にもわからないからです。

もし、人生90年でシミュレーションしても、100歳まで生きてしまえば、最後の10年の資金計画は破たんします。

いくら必要か計算し、その資産を手に入れて取り崩していくという「ストックの発想」では、老後の経済的な不安は解消できません。お金をたくさん持っているだけでは、長生きリスクをヘッジできない。預貯金を充分に持っていても節約を続けるシニアの行動は、ある意味合理的なのです。

老後のお金の不安を解消するためにやるべきことは、節約してストックを積み上げることではなく、フローで定期収入が入る仕組みを構築することです。

例えば、定期預金を2000万円持っているときは、一円でも減らさないことだけを考えていた人が、そのお金で都心中古ワンルームマンションを購入すると、お金の不安が消えました。毎月8万円の家賃が入るようになり、家賃を生活費として使うようになったのです。

更に追加で2戸目も購入して、毎月16万円の家賃が入ってきます。空室にならない限り、永遠に毎月家賃が振り込まれるのです。そうなれば、もう老後いくら必要かという心配から解放されます。

このように、お金がお金を稼いでくれる仕組みを早く構築することが重要です。

私の周りには、そんな仕組みを作って経済的自由を手に入れた人がたくさんいます。彼らは特別な人ではありません。本やセミナーで知識を得て、ちょっとした勇気と行動力で自分の人生を変えてしまった人たちです。固定観念や先入観から自分を解放し、実践するだけで、お金の不安はスッキリと解消できるのです。

<参考図書>
「初めての人のための99%成功する不動産投資」 内藤忍

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。