『戦後リベラルの終焉』(池田 信夫 著 価格:¥700税込)がアカシックライブラリーより発売されました。
本書は戦後の歴史をたどりつつ、歴史を変えることのできなかったリベラルな知識人の挫折の原因をさぐる「敗者の戦後史」である(「はじめに」より)。
全面講和から安保反対、反原発運動に至るまで、日本の左翼は理想主義的なスローガンに終始し、保守陣営への対案を示してこなかった。2014年の朝日新聞の大誤報は、そんな「戦後リベラル」たちの終焉を示していたと言えるだろう。
戦後70年を経たいま、「革新」という幻想はこれからどこへ行くのか。「敗者の戦後史」から逆照射すれば、未来の日本への道筋が見えてくる。
日本を「普通の国」へと変える論点がわかる、刺激的な論考!
第一章 朝日新聞の挫折
第二章 「平和主義」のユートピア
第三章 メディアが日本を戦争に巻き込んだ
第四章 メディアがつくった原発の恐怖
第五章 労働者の地獄への道は善意で舗装されている
第六章 進歩的文化人の劣化
第七章 「オール野党」になった政治
第八章 戦後リベラルの栄光と挫折
第九章 左翼はなぜ敗北したのか
著者について
株式会社アゴラ研究所所長、SBI大学院大学客員教授。学術博士(慶應義塾大学)。東京大学経済学部を卒業後、NHKに入社。報道番組の制作に携わり、1993年に退社。97年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を中退。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現職。著書に『資本主義の正体』(PHP研究所)、『原発「危険神話」の崩壊』(PHP新書)、『朝日新聞 世紀の大誤報』(アスペクト)、『日本人のためのピケティ入門』(東洋経済新報社)他多数。