希望の党も民進党も大幅にスリム化して新党の設立に漕ぎ着けたようである。
いわゆる重たい方々が新党には参加されないようなので世間には新党をやや軽侮の眼差しで見られる方々もおられるようだが、おっとどっこい、玉木さんや大塚さんには反って好都合かも知れない。
重たい方々には、一言居士や何にでも一言居士、一家言居士などがおられ、そういう方々と較べればどうしても軽量で若輩扱いされかねない執行部の方々はなかなか思うように動くことが出来ず、相当にストレスが溜まっておられたのではないかと思う。
新党の設立に踏み切ったことでそういう重たい方々の桎梏を取り除くことが出来た、というのであれば、これは喜ぶべきことだと思う。
僅か60人程度の新党、などと卑下されることはない。
ゼロからのスタートを標榜する若い俊英、精鋭が集まった新党だ、と胸を張られることである。
本当に俊英とか精鋭が集まった政党なのかどうかは客観的にはまだよく分からないが、まずはそう思い込むことである。
自分たちがそう思わなければ、周りの人がそう思うはずがない。
とにかく、動くことである。
どんどん情報発信することである。
重たい方々がいないのだから、若い方々は思いっ切り自分の力を発揮できるようになるはずだ。
明治維新は、若い方々が切り拓いた。
先の大戦後の日本は、重たい方々が公職追放され、若い方々が台頭して戦後の復興を成し遂げた、という側面があるはずだ。
世間で言うほどには、新党はピンチではない。
案外、面白いことになるぞ。
私は、そう見ている。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。