投資で成果を上げるには、知識や情報が必要です。金融商品であれば、マクロ経済やファイナンスの知識が役に立つと言われています。
「一流」といわれる金融機関で仕事をしている人の多くは、頭が良いと思われる有名大学の卒業生です。
しかし、個人投資家として結果を出している人は、そんな学歴とは無縁の人がほとんどです。
むしろ、頭の良い高学歴の人の方がうまくいかない場合も多いのです。
その理由の一つは、自信過剰です。高学歴の人は自分ができる人だと自信を持っており、失敗をしても思い込みから軌道修正しにくくなってしまい、さらに傷口を広げてしまうのです。
また、プライドが高いのも、投資にはマイナス要因です。失敗する事を極度に恐れ、絶対に成功できるという確信が得られてから行動を開始します。しかし、それではタイミングとしては手遅れで、せっかくのチャンスを逃してしまうのです。
そして、3つ目の理由は、過去の成功体験にこだわり、環境の変化に柔軟に対応できない事です。有名大学卒といっても、大学受験で成功しただけの話で、それは10代後半の、たまたまの出来事です。
その後、社会人になってからの経験や努力、そして環境の変化の方が圧倒的に大きなウエイトを占めます。学生時代に「天才」「神童」といわれたような切れ者が、結局シニアになってパッとしない存在になってしまう。そんな例は珍しくありません。
投資というのは、人と違うことを半歩先に踏み出さなけれななりません。「脱・横並び」で人と違うことを、リスクを取って俊敏に始める勇気が必要です。また失敗を恐れるのではなく、失敗することで大きな成功を掴むことができるのです。安全な場所から重箱の隅をつつくような、批判ばかりしていても資産は増えません。
頭の良い人はそんな「評論家・批評家」になってしまうことが多いのです。
新橋の居酒屋で経済評論している時間があったら、小さなリスクを取って、自分を変える一歩を踏み出してみる。リスクを取ってアクションする時、頭が良い高学歴という「ハイスペック」は、投資においたはむしろマイナスに作用する。そんなものに寄りかかるのは早くやめた方が良いのです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年5月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。