皆様!待ちに待った(?)新作動画が、完成いたしましたのでお知らせいたします!
こちらからご覧下さい!
この暗~いネタをいかに明るく伝えるか!?
今回、腐心したのはこの1点です。
何故なら、人は暗く悲しいものは自然と見たくないという作用が働くもの。こういう啓発は、とにかく広まらなくては意味がありません。
「なんだこりゃ?」と笑ってもらえるもの、シェア拡散して貰えるものを目指しました!
シンガポールの啓発動画なんかは、結構コメディ版できているんですよね。
さて、ギャグに終始しているように見えるこの動画ですが、実は、我々ギャンブラーの家族の「あるあるネタ」から、エピソードを厳選して、ぎゅっ!と詰め込んでおります。
・周囲への借金
・家計の使いこみ
・子供を巻き込んだ夫婦喧嘩
・義父母の無理解/嫁姑の確執
・本人の否認と嘘
などなど、~経験者が見たら「ある~!ある~!」と共感して下さることでしょう。
そして、現実に起きている動画をリアルに再現してしまいますと、そりゃあもうめちゃくちゃ、どよよ~んとなり、我々も「あっ…もう無理…」となりがちです。
私なんかもいまだにそうなりますからね。
なので、それらあるあるネタを思いっきり非現実的にデフォルメしました。
笑いの中に真実あり!
特に、今回は「ギャン妻」の困りごとにフォーカスをあてました。
ギャン妻が夫のギャンブルの問題で何が一番辛かったか?と聞くと、
だいたいこの3つなんですよね。
まず第一位は
◆嘘をつかれた事/裏切られた事
嘘や約束実行障害は、ギャンブル依存症という病気の症状、つまりインフルエンザには高熱、花粉症には目のかゆみや、鼻水といった症状がつきものの様に、ギャンブル依存症者に嘘はつきもの。
それは人格の問題でも、家族を軽んじているからでもありません。
ギャンブル依存症者は、悪人ではなく病人なのです。
それを妻たちが知ることは、自分を大切にする意味でも非常に重要です。
そして第二位は
◆子供を巻き込んだ事/子供への影響
ギャンブル問題が出てきた渦中にあるときは、両親ともに余裕がないですから、子供を巻き込んでしまいます。
そもそも夫がいなくなってしまうことも多々ある病気。ある日、お父さんが急にいなくなったり、帰ってきたりするわけですから子供は動揺していきます。
その罪悪感、罪責感は半端じゃありません。
でも、やがてお互いが回復してくると、子供たちも落ち着きを取り戻します。
そんな再生を果たした家庭もいくらでも見てきました。
第三位は
◆義父母の無理解/嫁姑の確執
もちろん逆のご両親は問題意識があるのにお嫁さんに全くないパターンもありますが、やはり多いのは、お嫁さんは問題意識があるのに、義父母に全く理解がなく、愛情の問題だと思っていたり、借金をなんとかすればいいとばかりに、尻拭いを繰り返してしまうパターンですね。
これは、本当に困った問題で、義父母がそれなりにお金があると、かなり長い間問題が繰り返されることになります。相談現場で多いのは、ご主人のご両親が公務員の共働きで、退職金も年金もよく、老後に不安がない人達。本当にやばい!となるのが、相当お金を使われてしまった後で、自分たちの老後に陰りが出てきた頃となります。
そうなるとその間、病気が進行してしまい問題が重篤化します。
なので家族全員が正しい知識を共有することは必須で、そのためには我々のような第三者が話し合いに入ってあげることが結構役に立つのです。
いかがですか?
ギャグに見えて、でも深く考えたこの啓発動画。
最後、監修に精神科医の松本俊彦先生と、アルコールの市民運動の大先輩!アスクの今成知美さんに加わって頂きました。
啓発動画には、「関係者しか見ない」という難点があり、いかに一般の人達に広めていくかが、大きな課題です。
当会の新しいチャレンジ!
是非とも見た方々にシェア・拡散していただけますように!応援して下さい。
これから新しい動画をドンドン作って参ります。
チャンネル登録もどうぞ宜しくお願い致します。
編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2018年6月6日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。