昨日(21日)は心底から、怒りが込み上げてきた。今頃、こんな公的サービス機関があるとは信じがたい。日本の免許証が失効していたので、米国の免許証から日本の免許証に切り替えるために、鮫洲の運転免許試験場に行った。なぜか分からないが、米国の免許をJAFで日本語に翻訳してもらわなければならない。JAFという指定があるのもおかしな話だ。これで半日以上、時間を費やさなければならない。国際化はどうなっているのだろう?英語でさえ、利用できないとはどういうことだ。
そして、朝8時30分に試験場に行くと、順番に受け付けるので待っていて欲しいと言われた。8時30分から開始で、8時30分に行ったのに、9番目と言われた???小1時間待ち、9時30分に書類を提出した。10時30分過ぎに、「あと、どれくらいかかりますか?」と尋ねたところ、「1時間少し」と言われた。11時を過ぎたころ、トイレに行きたくなったが、もう少しと思って我慢して座っていた。12時になっても(書類提出後、2時間30分、試験場に来てから、3時間30分)、何も言われないままに待たされ、堪りかねてトイレに行く。空腹を感じたが、何処にも行けない。
そして、パソコンのバッテリー残量表示も赤色となり、携帯電話のバッテリーも少なくなってきたので、「次の予定があるので、あとどのくらいかかるのか教えていただけませんか?」と怒りを抑えつつ、静かに再質問する。「1時くらいまでには」との返事。「こんなに時間がかかるなら、最初からどうしてそのように言わないのか」と心で叫ぶ。膀胱が破裂していたらどうしてくれるのだ。
そして、1時過ぎ、次の予定もあるので、「どうでしょうか?」と尋ねると「あと、20-30分」と答える。「その20-30分は間違いなのですか?」と聞くと、「わかりません」。そして、「急ぐなら、審査を中断しますか?」と。それを言うなら、12時に聞いた時に言えばいいのだ。どこが、日本のおもてなしだ。
そして、1時20分、試験場に到着してから5時間近くとなって、ようやく名前を呼ばれ、「調べましたが、若葉マークは不要です。」「時間がないようですので、視力検査と写真を取るために、また、お越しください」「視力検査と写真も含め、あと2時間はかかります」とさりげなく言う。若葉マークが必要かどうかを調べるために、4時間もかかるのか???4時間も待つなら、若葉マークを付けて運転した方がましだ。これくらいなら、データベースにアクセスすれば、1分もかからないはずだ。そして、視力検査と写真で2時間?イリノイ州の免許証の翻訳も含めると3日かかることになる。今日粘っていても、午後4時近くまでかかっていたことになる。
実は4月帰国時の午後早くに、行ったことがある。その時には、「書類審査に4-5時間かかるし、それから2-3時間かかるので、今日中には終わりません」と言われて諦めた。警察には日本で最高レベルのデータベースとコンピューターがあるはずなのに、何をどうすればこんなに時間がかかるのか、不思議だ。これでは、海外から日本に派遣されてきた人が、日本の免許を取得する場合、ここで日本の印象が悪くなるはずだ。前回は白人女性が怒っていたし、今回はアジア系の男性が窓口で大声を出していた。
私も、怒りを抑えつつ、「いつ終わるともわからないままに、だまって椅子に座らせるなど、考えられない。あなたは、10時30分に聞いたとき、あと1時間少しと言ったはずだ。もう、午後1時を過ぎているのですよ。おおよその時間を言ってくれれば、予定の変更もできたが、こんな対応の悪い行政サービスはありえない」と伝えた。
昨日の予定は滅茶苦茶になった。こんな無責任なサービスをしていたら、病院なら必ずつぶれてしまう。モリカケよりも、このようなサービスの悪さについて国会で取り上げて欲しいものだ。前回予告は次の回で。
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のシカゴから戻った便り」2018年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。