世界一の鰤(ぶり)の町・長島町。長島町で働くまでは、養殖の鰤って、「ただ餌をあげているだけ」と思いこんでいました。
大間違い!
びっくりするくらいの手間暇をかけて、たくさんの人の情熱・愛情が込められています。
例えば、モジャコ(鰤の稚魚)の漁。
卵からの完全養殖が難しい鰤は、ざぶ~ん、ざぶ~ん、毎年、東シナ海の荒波にもまれて、モジャコを獲りに行きます。文字どおり命がけ。
夜明け前から出航、1番揺れる舳先の更に高くから、海水面にじーっと目を凝らして、ひたすらモジャコを追い続けます。僕は、漁船の後ろにただ乗っているだけで、ひどい船酔いです。
「井上君、モジャコ船はやめたらいいよ」と会う人会う人に言われたのが骨身にしみました。夕方、陸に上がると、全身が激しい筋肉痛、猛烈な睡魔に襲われました。
翌朝、獲った数十万匹のモジャコを1匹1匹選別していきます。気の遠くなる作業、でも手を抜きません。鯵が紛れていると、尖った背びれで、大切なモジャコが傷つくからです。
漁師さん、農家さんってかっこいい!
心底思いました。
でも、そのかっこよさが、社会にはあまり伝わっていません。
スーパーで並ぶときには、ワンパックいくら。
ちょっと見栄えが悪いとポイ、
これでは、田舎はいつまでたっても消費されてしまいます。
「かっこいい長島」をしっかり届けたい!
そこで、プロのデザイナーさん、写真家さん、主婦、シェフ、信用金庫の支店長さん、商工会の指導員さん・・・そして漁師さん、農家さん。長島の力を結集して、『長島大陸食べる通信』を創刊することにしました。
(夜明け前から行われる鰤出し(鰤の出荷)グループみんなの共同作業です)
長島大陸食べる通信は、食べ物付の定期購読誌。
3か月に1回、編集部こだわりの特集食材とその食材の生産をする過程(ドラマ)や地元ならではの食べ方などを”かっこよく”まとめた情報誌をお届けします。
初回創刊号のテーマは、長島町から世界27か国に輸出している「鰤王」。12月7日までに予約受付された方に、鰤王のブロックと鰤王の知られざるドラマをお届けします。(ちなみに、次回3月号は旬のデコポンです。)
お帰り、小さな大陸へ。
長島が大好きな方も、これから長島に来る方も、ぜひ一度手に取ってみてください。
長島の生産者が温かく、熱く迎えてくれるはずです。
●詳細・申し込みはこちら。
http://taberu.me/nagashima/
また、長島の生産者と読者を対象に、獲れたての魚・肉・野菜がいっぱいの「長島まるごとバーベキュー」を毎月開催します。『長島大陸食べる通信』をきっかけに、長島の生産者と、読者がいい形で交流を深めていきたいです。
さらに、12月5日(土)には、大阪で、長島大陸食べる通信創刊パーティーを開催します。「東北食べる通信」の高橋博之編集長も、東北で起きた奇跡を熱く伝えてくれます。そして、鰤王の解体ショーも。みんなで美味しい鰤王を食べながら語り合いましょう。
●<創刊パーティー(大阪)>
詳細・申し込みはこちら。
https://www.facebook.com/events/1696688933875805/
または、[email protected]にお問い合わせください。
日時:12月5日(土)17時~19時
場所:茶屋町カレッジ(大阪市北区茶屋町8-34)
<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html
(自治体採用革命!)「スタンバイ」を活用した地域おこし強力隊の採用
田舎暮らしはキャリアアップ!長島町で働く仲間を募集中。
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68471295.html
編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2015年11月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。