渡辺直美さんをかぶりつき。上海万博跡地、18000満席のメルセデス・ベンツアリーナで。
中国を代表するイベントに成長した「天猫双11狂欢夜」2018。
11月11日「独身の日」のカウントダウンイベントです。
そのステージの空気を独り占めにしました。
独身の日は、1993年に南京大学の学生たちが独身者が集まってパーティーを開き贈り物をするなどの活動を始めたのが起源。
アリババがCtoCのEC淘宝(Taobao)を使って2009年にキャンペーンを仕掛け、同社のBtoCサイト「天猫(Tmall)テンマオ」に広げて今年で10年目。
中国のビッグデータ分析会社によると、2017年の独身の日は、一日の売上が総額4兆1666億円!
天猫だけで2.87兆円。この1日だけで楽天の年間売上に匹敵します。
「3割4割は当たり前」というかつてのビックカメラ並み値下げセールとはいえ、すさまじく桁が違います。
天猫のライバルである京東やAmazonなど多様なEC業者が参入しています。
天猫には世界各国から18万のブランドが参加し、日本からは資生堂、花王、ムーニー、カルビー、ライオンなどが出店しています。
中国がネットのプラットフォームになっていることを実感します。
そしてこの日、「アリババの取引額は2135億元(約3兆4900億円)と過去最高を更新した」という速報が流れました。
中国全体では5兆円ぐらい行ったでしょうかね?
万博のころに感じた上海の勢いは健在で、すっかり規模が大きくなりました。
今回確かめたかったのは、ビル壁いちめんをスクリーンにしたりプロジェクションしたりするのが健在かどうか。
北京では禁止されている。日本の都市でもムリ。その勢いは顕在か。
はい。上海はもっと派手になっていました。
ポップ・テック特区CiP竹芝は水辺でコレを実現したいんです。
勢いを分けて!
情趣礼品。
大人のおもちゃ
よりも、情も趣もある呼び方だな。
上海。勢いだけでなく、大人の風情も感じました。
スタバも増えた。
だいいち、あれだけうるさかったクラクションが聞こえず、道が静か。
と思ったら、クラクションは禁止されたんだそうです。
禁止かい!
そんな中、渡辺直美さんは圧倒的でした。
中国の(知らない)アイドル、マライア·キャリー、シルクドソレイユらが登場するステージ、日本代表です。
勢いで、空気を持っていきました。
でもこういうプラットフォーム的なイベントを日本でやりたいなぁ。
やれますよ。
ぼくらも、勢いで。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年12月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。