こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
明石市長・泉房穂氏の「暴言」が大きく報じられました。
【速報】明石市長が「燃やしてしまえ」発言で謝罪会見「許されない発言だと深く反省」(FNN)
https://www.fnn.jp/posts/00410790CX
過去ブログ等にある通り、私は手話言語コミュニケーション条例やひとり親支援など、多数の政策を視察するため明石市を度々訪れており、泉市長とも様々なイベントで同席しています。
その実績や熱い人柄については尊敬する部分も多く、私の考察には手心と申しますか、バイアスがかかっていることを率直に認めます。
明石市長の暴言部分が、不適切であったことは間違いありません。ただ、最後の段落まで発言を読んでいただいて、どのような想いで泉市長が激昂したのか、特に市民の方には知って欲しいなとも率直に思います。→ #NewsPicks https://t.co/CO8hhm5Pni
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) January 29, 2019
こちらでTweetした通り、泉市長の発言が不適切であったことは間違いありません。一方で、発言を最後まですべて見ると、市長がなぜ激昂したのかの背景・理由も見えてきます。
ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。あっこの角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。だから拡幅するんでしょ。(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。そのためにしんどい仕事するんや、役所は。
(神戸新聞記事より抜粋)
もちろん、想いが純粋だったから、目的が崇高だからといってパワハラや威圧が許されるものではありません。橋下徹氏のような考えがあるのももっともだと思います。
https://t.co/J6lc1u1wbm
普段セクハラやパワハラには厳しい人に限って、泉市長を許す傾向が強い。これが人権派のダブルスタンダード。俺の出自の問題のときも人権派はダンマリどころか喜んでいた者が多かった。泉市長の言動は市長として一発失格だ。出馬は辞めるべき。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 29, 2019
政策論や不特定多数相手の一般論で、またメディアやインテリたちとの論戦で過激なことを言ったわけではない。市長という絶対的権力を持った者が部下である職員に放った言葉だ。単なる注意・叱責のレベルを超えている。泉さんの功績がどうであれ一発アウトだ。人権派よ、いつものように厳しく行けよ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 29, 2019
4月にはすでに泉市長も再出馬を明言している、明石市長選挙が行われます。
私としては泉市長には、極めて不適切であった発言を猛省・減俸などの処分を甘受した上で、明石市民による審判を受けて欲しいなと思う次第です。
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それにしても…2017年のやり取りが、市長選挙まで3ヶ月を切ったこのタイミングで報じられるという奇っ怪な事態。
政界関係者や選挙経験者の多くは、
「選挙で一番壮絶なのは、地方自治体の首長選挙」
だと口を揃えて言います。もちろん国政選挙も激しいものがありますが、首長の権限は地域の公共事業などいわゆる「利権」に直結するものが極めて多く、直接的な利害対立が生まれるからです。
都市部では少なくなってきてはいるものの、地方では公職選挙法上グレーな行いが蔓延しているケースがあるとも仄聞しますし、怪文書やスキャンダルが飛び交うなど、まさに「血で血を洗う争い」を地で行く様相を呈しています。
私がいまパッと思いつく限りでも、選挙の直前に現職市長のスキャンダルが週刊誌などに掲載された事案が複数ありました。
市長としての資質が問われるケースもあれば、「それってこのタイミングで報じることなの…?」というゴシップまがいの内容もあります。
何をもって政治家を選ぶのかというのは、有権者に委ねられるものではありますけども、そうした権力闘争とは別のところで、本質的な政策論争が深まることを願うばかりです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年1月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。