緊急提言! 池田信夫先生を中心にした周波数オークション導入のデモを ‐ 多田光宏

アゴラ編集部

池田信夫先生がブログで書かれている通り、総務省が去年の閣議で導入が決まったはずの700/900MHzの周波数オークションを今年の電波法改正案で葬ろうとしていることは、私も非常に危機感を感じています。

約一兆円の価値がある電波を無料で総務省の裁量で決めた企業に渡すことも十分売国的な所業だと思いますが、それ以上に周波数オークションを行わないことにより、新規参入がなくなり競争が活性化しないことによる経済的損失を考えると、総務省の所業は国家的犯罪だと思います。さらにあのソフトバンクの孫正義社長までオークションに反対して、すっかり役所の既得権を守る側になりました。彼は坂本龍馬が好きなようですが、私には彼が、幕府を守る立場である京都見廻組の隊士で坂本龍馬を暗殺したとされる佐々木只三郎に映ります。


このまま周波数オークションが導入されないことを嘆いても仕方ありません。なんとかして、周波数オークションを導入させるよう働きかけたいと思っています。

根本的な原因は、

  1. マスコミがこの大問題をほとんど報じない
  2. よって国民のほとんどはこの大問題を全く知らない
  3. 国民が知らないのをいいことに総務省の官僚が自分たちの利権を守るため周波数オークションを葬ろうとする

よって周波数オークションを広く国民に知らしめることと、官僚たちに一般国民も周波数オークションの必要性を強く認識しており、役所の利権のために周波数オークションを葬ろうとすることは許さないというメッセージを届けることが大事だと思います。

さてこの場をお借りして提言をさせていただきたいと思います。
上記のことを訴えるためにデモを行うというのはどうでしょうか?池田先生のtwitter,blogなどで周波数オークションの必要性はかなりの人に共有されていると思いますが、それだけでは何も変わらないと思います。行動を起こす必要があると思います。

私は周波数オークションの詳細な制度などについてはわかりませんが、周波数オークションこそ最も優先順位が高い政策の一つだと思っているので、最もデモを行うべき課題だと思っています。

TPPなどと同様に周波数オークションなどの一般の国民が広く薄く利益を享受する改革は、得する側の一般国民は賛成の意思を明確にしてもらえませんが、一部の既得権者は猛烈に反対するので、一部の既得権者の意見が通ることが多いように思います。

なので一般国民の側が自らの利益を明確に訴える必要があると思います。しかし私がデモを呼び掛けたところで、誰も集まってもらえません。そこでデモには池田先生が中心になっていただくのが最もふさわしいかと思います。池田先生なら周波数オークションについて誰よりも詳しく、twitterのフォロワー数も8万を超えていて、何よりtwitterでの周波数割り当てに関するツイートが間接的に当時の原口総務大臣を動かして、政治主導で国際標準の周波数割り当てを実現させた実績があります。

私はデモなどの活動については全く素人です。お手伝いできることは限られていると思いますが、言い出したからには事務処理と必要経費の負担などは可能な限り対応したいと思います。どうしてもデモという形にこだわる必要はないかと思いますが、何か世論と総務省に対して行動を起こさなければならないと思っています。その行動のためには池田先生の御力がぜひ必要であると思います。

2/8に電波法改正案が閣議決定されるそうですが、法案が衆参で成立しない限り、まだ時間はあります。

ご多忙かと思いますが、国益のためご検討をお願いします。ご賛同いただけるようでしたら私のtwitter に返信ください。自称池田チルドレンの私が実働部隊として動きたいと思います。よろしくお願いします。
(多田光宏 京都大学技術職員  twitter / ブログ)

コメント

  1. heridesbeemer より:

    Asmaa Mahfouzのビデオブログをよく見て、デモの決起ををうながすものは、どういうもんだか、よーく検討ください。

     あれは、歴史に残る代物だと思う。

  2. 松本徹三 より:

    「孫正義さんまでが役所の既得権者を守る側にまわった」というところは誤解であり、論理的に辻褄があっていないので一言指摘させていただきます。

    孫さんは別にオークション制度に反対しているわけでも、ましてや「既得権者を守れ」といっているわけではなく、「今問題にされている700・900MHz帯をオークションにすると、既得権者を大きく利する事になるから妥当ではない」と言っているのです。

    この帯域は電波の浸透性がよく、極めて価値のある帯域なので、俗に黄金周波数と呼ばれていますが、ドコモとauは既に過去にタダでこれを入手していて、現在この帯域を持っています。もし、この希少な帯域を今回初めて完全なオークションにしたら、既にこれを持っている既得権者が有利になります。

    何故なら、仮に同じ金額で落札したとしても、平均コストははるかに安くなるからです。更に言うなら、相当高値で落札しても、新規参入者には平均コストで負けることはないので、新規参入者をクラウドアウトするために思い切って高値入札をする事も可能です。

    従って、もし完全オークション制にするなら、先ず既得権者の持っている帯域を返還させ、その上でやる必要があります。しかし、そうなると、これまでに打った設備をどうするのかというまた別の問題が生まれます。

    結論としては、みんながヨーイ・ドンで始められる3.5GHzの第4世代用の周波数から完全入札制を導入したら如何でしょうか?

  3. 平成の龍馬 より:

    松本様
    書き込みありがとうございます。
    記事の筆者です。
    言いたいことが書き切れなかったので以下のブログに書きました。

    http://heisei-no-ryouma.ldblog.jp/archives/51690077.html