この方の口に蓋をすることは、どなたでも出来ないようだ。
憲法に定められている戦争放棄や国際平和主義の理念はこの方の政治行動や政治的発言には何の影響も及ぼさないようである。
どうやら炎上商法に嵌ってしまったのだろう。
無名であることに堪えられなくなったのか、悪名は無名に優る、という俗諺を単純に信じておられるのか。
どこにも聡明さを感じられないから困ったものである。
選良という言葉は死語になったのかしら。
周りの人がどんなに窘めてもご本人には少しも響かないようである。
針の筵の世間に対抗するように、ご自分も超鈍感という鉄壁のガードで身を包んでしまったようだ。もはや怖い物なし、の境地に達しておられるのだろう。
言いたいことは、ズケズケ言う。
まあ、分からず屋の大将と対決させるためには、こちら側でもそれ以上の分からず屋を表に立たせた場合がいいこともないではないが、大方の国民はゲンナリされているのではないだろうか。
この方には一日も早く国会議員のバッジを返上していただきたいものである。
この方から議員バッジを取り上げるために、あえて衆議院の解散に踏み切られても、私には異存がない。
まあ、国会議員なんてこんなものですよ、などと言いたくないので、現役の皆さん、何とかしてください
自民党がその気になれば、国会議員の倫理を厳しく問うような制度の創設が出来るはずだが、あまり厳しくすると自民党所属の国会議員に火の粉が飛んでくるだろうから、結局は何もしないで有耶無耶にしてしまうのではないかしら、と思っている。
こんな議員を選んでしまったのか、と後悔されている方もそれなりにおられるはずだが、如何せん国会議員を任期途中で辞めさせる方法は殆どない。
全会一致で議員辞職勧告決議を出されたり、何度も懲戒処分を受けた国会議員には次の選挙への立候補資格を認めない、くらいの方策を講じれば、院の懲戒処分や議員辞職勧告決議にそれなりの法的効果が伴うことになり、国会議員はそれなりに襟を正すことになるだろうと思うが、これをやると維新の足立議員など簡単に引っ掛かってしまうだろうから、憲法改正発議のために維新を取り込みたい方々は、さすがにそこまでの措置を導入することには消極的になってしまうはずだ。
政治不信が蔓延してしまいかねない事態を漫然と放置してしまうことはよくない。
どなたが声を上げられるのがいいのか分からないが、ここは現役の皆さんが知恵を絞る時ではないだろうか。
政治倫理審査会の在り方の見直しも早急におやりになった方がいい。
まずは、問題の所在を皆さんで議論されることである。
皆さんが何もしなければ、いずれは国民の中から声がそれなりに上がってくるはずだ。
もっとも、現時点では政権を揺るがすような大きな声ではないが…。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。