もはや炎上芸…鳩山氏、丸山氏批判で「竹島=韓国領」の認識

もはや「炎上」「妄言」発信源として定着している感のある鳩山由紀夫元首相のツイッターだが、4日の投稿では、政界で話題の「N国」に初めて言及した。

「N国の立花代表が竹島を戦争で取り返すしかないと発言した丸山議員を、表現の自由と擁護した」と切り出すと、一連の丸山穂高氏の戦争発言をそのまま料理するのか思いきや、独自の「味付け」も欠かさないのが鳩山氏だ。続けて

日本の戦争放棄は憲法で謳われている。もし竹島の領有権を主張するなら、なぜアメリカの地図に竹島は韓国領とされたときに、日本政府は反対しなかったのか。ポツダム宣言で離島の主権は連合国が決めるのだ

とツイートした。


確かにアメリカ国内では2013年ごろから、議会調査局の報告書や民間の団体の地図で、竹島の地図表記を、韓国名の「独島」と併記する動きがあったのは事実だ。(参照:J-castニュース「竹島の地図表記、米国で「併記」の動き 韓国メディア「日本に悪用される」と警戒」)

しかし、当然の事ながら日本政府の領土見解とは相容れないもので、鳩山氏のツイートは、元首相という立場でありながら、韓国や戦勝国の都合で領土主権の侵害を容認するかのようなものだ。当然のことながらネット民から続々と反発を食らったり、歴史的経緯について説教を受けたりしていた。

鳩山先生が日本人として、竹島の領有権が韓国にあると妄言される理由を教えてください。それがどのように国益につながるのでしょうか。

歴史を勉強してください。韓国が竹島を占拠した時、日本は自衛隊すらなく政府として機能していない状況でしたよ。また当時の米政府は韓国の竹島の領有権主張を認めていませんよ。韓国は日本と戦争していないし戦勝国でもなんでもない。李承晩はこの状況を利用して無理やり竹島を占拠したんですよ!

それでも「竹島=韓国領」という鳩山氏の妄言は筋金入りだ。2018年3月にも「日本が受け入れたポツダム宣言により、竹島などの島々の帰属は連合国、事実上米国が決めることになった。米国は2008年に竹島は韓国領と決めた」などと不可思議な歴史認識を示し、物議を醸したことがあった。


2008年といえば、鳩山氏はそのわずか1年後に民主党の政権奪取で首相に就任している。その当時も竹島が韓国領という認識で一国のトップだったのかその資質に改めて疑念が生じるが、ネット民の一人はすかさず、2010年4月に鈴木宗男衆議院議員(現参議院議員)が鳩山内閣の竹島問題に対する認識をただした質問主意書を発掘して、本人にリプライ。

Q.竹島は我が国の領土であるか   鳩山内閣の見解を改めて問う

A.竹島は我が国固有の領土である

鳩山内閣としては質問主意書への回答として明確に、「我が国固有の領土」との認識を示しているが、近年の発言とのチグハグさもまた鳩山氏の芸の“見せ場”といったところか。別のネット民は

約10年前の鳩山は本当の鳩山ではなく、 今の鳩山が本物の鳩山由紀夫です!とか言い出すのでは?www
などと皮肉交じりにコメントしていた。