荒川沿いに住んでいる。シロウトなので、危険な情報を垂れ流すつもりはないが、午前の段階ですでに嫌な予感がしていた。
14時の段階で避難「警報」は発令されていなかったが、すでに区のクルマが避難の準備を呼びかけていた。もし、荒川が決壊した場合、マンションの3階に住む私たちは危ない。悩みに悩んだ末、クルマに荷物を積んで家族で避難した。都内のホテルに滞在している。
独身時代、かなり無理して買ったマンションを離れるのは辛かったし、部屋に閉じ込められても大丈夫なように食材などは用意しておいたし、窓ガラスの養生などもばっちりしておいたのだが、なんせ幼い子どももいるので。持てるだけの荷物を詰め込んで逃げてきた。
そうそう、これからクルマで移動する方は、カーナビに注意。カーナビと、スマホのGoogle Mapを活用したのだが、やたらと遠いインターを案内しようとしたり、閉鎖されているインターを案内したり。
こんな日にパチンコ屋が営業していたり、もうすでに雨が強くなっているのにドン・キホーテに凄まじい行列ができていたりと、複雑な心境になった。
「逃げちゃダメだ」なんて言っている場合じゃない。逃げよう。命を守るためだ。非難よりも、避難なのだ。いや、本当に。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年10月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。