菅の寿命について

小幡 績

菅首相の小賢しいいんちきにみな興奮しているようだが、まあ落ち着こう。

この騒動で一番損をしているのは、菅だ。

言葉遊びでうまく騙したことは、彼の首相の寿命を縮めた。

言葉の問題や契約書的な問題ではない。

仲間が、世論が、メディアが、インチキだと思えば、それが合法であっても、インチキをしたほうがパージされる。それが契約社会でない遅れた社会、日本の掟だ。

理屈がどうであれ、もはや民主党の中間派ですら、内閣の提出する法案に賛成しないだろう。

したがって、菅首相は6月末どころか、来週退陣を迫られる可能性すらある。

いわゆる墓穴だ。

コメント

  1. noutori より:

    その通りだと思います。にもかかわらず言を左右にする総理、ペテンと非難する前総理、したり顔で黒幕を自認する某党首、期限付き連立という奇妙な説をあげつらう幹事長。政党は政治を行う能力のない組織になっていますね。組織は人から、人を生むにはどうすれば良いのかを真剣に考えないと我が国はこのままゼロ成長⇒年金や医療の過度のばらまきで財政破綻⇒国際政治場裏での翻弄となってしまいます。
    幾多の政治学の専門家の方、理念も実行上も良い知恵はないのですか?

  2. ikuside5 より:

    リーダーの任命責任の問題をふと考えました。最終的には国民なわけだけど、そこに至るまでの課程のことですが。だから現在の民主党の実力者が、次の世代にバトンタッチしなければならないというのは当然のことだとも思いましたし、その意味で鳩山・小沢さんあたりは管さんと同罪ですよね。またこれで次の選挙で民主党全体が厳しくなったのも確実な気もするけど、それは今後の党内の立て直しで小泉さんが出てきた時のようなことが起こればわかりませんけども。

    結局の話、若手とは言え派閥の意を受けて立つようなタイプの没個性的な人が代わりに出てきたのでは意味が無いわけで、リーダーの器であるような人物が果たして民主党の中にいるのかな?と思いましたが。民主党自体がなにをもって結党のコンセプトにしてるのかがよくわからないし、ほとんと解党の危機のような気もしますが。