「中田敦彦のYouTube大学」わかりやすさ✕正確性を維持する困難と挑戦

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日は全国各地で成人式が行われました。維新やあたらしい党学生部にも、新成人がたくさんいたようです。

都議になってからは毎年、選挙区の成人式に招待されてお祝いしていたのですが、参議院となった今年は招待されず…(住民票のある江東区は、国会議員を招かないそうです)。久しぶりに式典に参加しない成人の日となりました。

一抹の寂しさがありつつも、陰ながら新成人の皆さまを祝したいと思います。おめでとうございます!

さて、今年からオリエンタルラジオの中田敦彦さんの企画を丸パク…オマージュして、政治経済をわかりやすく伝えるという動画をスタートしたのですが、ありがたいことにご本人が見てくださって言及がありました^^

そしたら一発で私のチャンネル登録者数が300名くらい増えるという…インフルエンサー恐るべし。。

「YouTube政治経済大学」も本家に負けじと頑張っていきたいと思いますので、ぜひご視聴&チャンネル登録をお願いいたします。

ただそんな折、「中田敦彦氏のYouTube大学は間違い・不正確な情報が多すぎる!」という点が指摘され、Twitterではいわゆる炎上状態になっています。

詳しい人たちから指摘が相次ぐ一方、「初心者向けとしては意義がある」という反論・擁護もあり、論争が現在も続いています。

私も中田敦彦さんのYouTube大学は何作か見せていただき、そのわかりやすさと面白さ、何よりプレゼンテーション能力の高さに目をみはるばかりでした。

学習の入り口やきっかけとして、これほど素晴らしいものはないと思います。

しかしながら、初学者向けだからこそ不正確な情報を伝えてはいけないというのはもっともな指摘ですし、「わかりやすさのためには正確性が犠牲になるのは仕方ない」とは私も思いません

この「わかりやすさ・とっつきやすさと正確性をどう両立するか」は、私もブロガーとしてずっと直面してきた難題の1つです。

「ここもっと突っ込んで書いた方が正確なんだけど、量が増えるしごちゃごちゃしてくるな…うーん、省略しよう!」「表現を思い切って簡単にしよう!」とか試行錯誤しまくるので、中田さんの気持ちはすげーよくわかる。気がする。

公人としてさすがに間違った情報は発信してこなかったつもりですが(指摘があったら謝罪・訂正)、「大事なところを端折りすぎ」「説明が不十分!」という批判は何度も受けてきました。

YouTubeとはいえ、中田敦彦さんの動画にはたくさんの関係者が関わっていますから、プロット作成段階で詳しい人にチェックを入れてもらうことはできるはず。

中田敦彦自身さんも優秀で勉強熱心な方ですから、こうした指摘を受けてさらに発信の質を改善されていくものと存じます。

また批判はあれど、中田敦彦さんの動画では参考文献を冒頭にしっかりと明示していますし、よく聞くと言い回しは「~と書かれている」「○○らしいんだよね!」と文献に依拠している形になっており、そうした点も含めて私は不誠実さみたいなものは感じていません。

同年代の政治学者である岩田温先生からはお叱りを受けてしまったのですけど(苦笑)、そんな岩田温さんはウーマンラッシュアワーの村本さんのことを「思想や考え方はまったく違うが、勉強熱心」と評価しています。

私は逆に村本さんとはあまり面識がなく(アベマTVで一度だけ共演)、一方で中田敦彦さんとは今はなき「ビビット」で何度かご一緒させていただき、CM中なども「これって実際にはどうなんですか?」と周りの人に熱心に聞いて学んでいる姿勢が印象的でした。

なので、専門家として「生煮えの情報を知ったかぶりで発信するな!」という怒りはもっともだと思う一方、「初学者が参考文献を元に、ともに学んでいく・知識を共有していく」という向学スタイルもあって良いと思うのです。

それが「大学講義(先生と生徒)」という形を取ることが、また反発を招くのかもしれませんが…。

とりとめのない文章になってきましたけど、最終的なメッセージとしては「入り口としてはYouTubeも良いけど、そこをきっかけに多くの人に本(文章)を読んでほしい!」ということに尽きます。

どうしてここ20年で情報格差(知的格差)が広がったのかを永江理論で解説します(More Access! More Fun)

動画はとっつきやすくても、質や効率という点では文章が圧倒的。正確性の検証もすぐできる。

ということで私はYouTubeに手を出しつつも、本ブログを核として引き続き「わかりやすく正確」な情報発信を目指して走り続けて参りますので、ご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。

2月1日の国政報告会も参加者募集中ですので、宜しくお願い致します!!

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年1月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。