東京のダメポイント、6点。その4。
4 公共空間
◯空間利用の規制が強い
「「公園/コモン」の使い勝手の悪さが挙げられます。街区公園は土地区画整理の言い訳、オマケ程度の扱いでポートランドやニューヨークの街区公園と比べて位置付けからして酷い扱いで、実際にいい空間ではない、という感じです。管理コストを抑える工夫が「禁止事項を増やす」という方向にしか向かないためこれも酷いです。」
「公園に近い空間として河川敷や河原の利用についても同様にやっちゃダメなことが多すぎて市民の役に立ってない(一級河川で国交省はOKでも基礎自治体がNGを出すケースが多い)。」
「路上パフォーマーへの規制が多い。駅前でのバンド演奏が禁止されているなど、東京は路上パフォーマーへの規制が強いと感じました。文化の発展にも繋がるので、規制を緩和した方が良いかと思います。」
ドローンが法規制されたばかりですが、安全を求めて規制は強まるけれど、緩くして楽しむ、という方向には動きません。
竹芝CiPは国家戦略特区ですので、ぜひ公共空間の自由度を高めたい。
◯その他
・水辺が使われていない
「川、水辺は東京には至る所にあるわけで、その辺をないがしろにしてきたのは見直さないといけないかなと。」
ですね。東京は海を持つ首都。これを活かしていません。竹芝CiPはそれを活性化させたい。
・うるさい
「電車の中やエレベーター、商店街などで、いらないアナウンスが多すぎる。自販機もしゃべる。」
日本の街は音が多い。駅がそれぞれのテーマ曲を持っているなど、楽しい面もあります。それが耳障り、という面はありますね。
・客引きが多い
「居酒屋、キャバクラ、ホストクラブの客引きが多くて、観光客一人で通るとちょっと怖いかもしれません。」
ランチタイムにレストランの人たちが総動員で客引きするようになったのはここ数年のこと。日本人でもウザく感じます。
・エアコンが弱い
「コンビニとパチンコ以外の店舗やオフィスのエアコンが弱すぎる。アメリカや東南アジアが懐かしくなる。」
あ、そう?
・工事が多い
「いつもどっか工事中だ。」
うん、そう。
(つづく)
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年2月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。