日本経済新聞電子版によれば、東京都の推計人口は2020年4月末に1398万人だったのが、5月末には1400万人を超えたと報じられています。年度末の特殊要因もありますが、コロナショック後も相変わらず東京への人口流入が続いています。
昨日のブログにも書いたように、テレワークの普及による、都心から郊外への人口分散は、これから少しずつ進んでいくとは思います。
一方で、東京の魅力に惹かれ、地方や海外から都心に出てくる人は、相変わらず多いのではないでしょうか。
東京に住む人が求めるのは仕事です。東京は国内では有効求人倍率が最も高く、時給の高い仕事が集まっています。同じ仕事をするのであれば時給の高いところでやりたいと思うのは当たり前です。
時給が高い分、家賃などの生活費も高くなってしまいます。しかし、それを考慮してもなお、東京には生活する場所としての魅力があるのです。
東京集中のペースは、これから少し鈍化するかもしれません。でも、テレワークの普及で東京から出て行く人がいるのと同時に、それを上回る東京に移ってくる人たちも引き続きたくさんいることでしょう。
今週も虎ノ門ヒルズ駅が開業し、これからも次々と新しいビルが竣工していきます。まるで経済成長する新興国のような急速なインフラ整備が続いています。都市への人口集中は確かにリスクでもありますが、利便性と富の魅力はそれを超えて人を惹きつけると私は思っています。
東京の人口は、2000年5月に1200万人に到達してから、ほぼ10年で100万人増というペースが続いているそうです。10年後の2030年に、東京は果たしてどんな街になっているのでしょうか。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。