「晴海フラッグ」は白紙解約すべきか?

昨日複数の人から「晴海フラッグが解約金なしでキャンセル可能になった」と言う情報が入ってきました。

私の携帯にも、晴海フラックパビリオンから不在着信があり、担当者の方も同じ情報を伝えようとしたみたいです。ちなみに私は、晴海フラッグを複数戸購入しています。

まだ、デベロッパーから直接話を聞いていないので、正確な情報は分かりません。しかし、どうやら完成引き渡しが1年遅れるので、そのまま購入するか、あるいは白紙解約するかを選択できるようにするということになったようです。これが事実なら、手付金は戻ってきますので、購入者には経済的なデメリットは、ありません。

晴海フラッグは、オリンピック選手村の施設を利用して作られる大規模マンションです。

私がこの物件を購入しようと思ったのは、周辺物件と比べた価格の割安感です。坪単価は約300万円前後で、周辺物件と比べて3割程度は安いと感じました。

また、虎ノ門へのBRTによるダイレクトアクセスや、敷地内に建設される学校など、地域のランドマーク物件として大きな価値が生まれると考えました。

しかし、販売当時と不動産市況は大きく変わりました。コロナウィルス感染拡大で、今後プラスの影響よりはマイナスの影響が大きくなります。

また、完成時期が遅れることになれば、価格の不透明感はさらに高まります。白紙解約に応じる購入者が増えれば、売れ行き不振から、新価格ということで値下げをしてくるかもしれません。

購入契約した複数戸のうち、全てをこのまま予定通り購入するのか、一部だけ白紙解約するのか、それとも全部白紙解約するのか。

これから正確な情報を集めて、じっくりと最終決定しようと思っています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。