自民党の切り札が事実上なくなってしまった。
今世間の注目を最も集めやすいのが、東京都知事選挙だが、自民党はどこにも行けないので、これまで自民党の切り札的存在であった小泉進次郎氏の出番がどこにもない。
次の衆議院選挙の帰趨を占うことになるのかも知れない東京都知事選挙に安倍内閣の閣僚の誰一人出番が用意されていないのだから、自民党の選対は内心ドキドキしているだろう。
これまで自民党の選挙戦略の一端を担っていたと思われる電通もすっかり動けなくなった。
選挙の風景がガラッと変わりそうである。
今の自民党には人寄せパンダに擬せられるような人がいなくなった。
政治家の人気が如何に移ろい易いものか、ということを教えてくれているようである。
「小泉進次郎」の声を聞きたい、姿を見たいと思っている人が、現時点でどの程度いるのか。
かなり少ないのではないかしら。
安倍内閣の環境大臣に選任されてしあって、反って人気を落としてしまったような印象がある。
まあ、今回の東京都知事選挙では自民党の皆さんには出番がないのだから、どうでもいいことなのかも知れないが…。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年6月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。