週刊文春による、総務省接待問題のスクープ報道が止まらない。文春オンラインは10日、「内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた」というタイトルのスクープ記事で、NTTの澤田純社長らが、総務相在任当時の野田聖子・自民党幹事長代行や高市早苗衆院議員を接待していたことを報じた。関係業者から接待や贈り物を受けることなどを禁じる国務大臣規範に抵触する可能性がある。総務省接待問題が、官僚から閣僚級にまで拡大の様相を呈してきた。
内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた | スクープ速報 #総務省接待問題 #スクープ速報 #週刊文春 https://t.co/ZRtiiNgqea
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) March 10, 2021
作家の盛田隆二氏は、「NTTが接待したのは官僚だけ?そんな筈ないよなと誰もが訝しんだと思うが、やはり政治家を繰り返し接待していた」と国民の声を代弁。
延べ41回にわたって接待を受けたとされる、総務省の歴代政務三役(大臣、副大臣、政務官)計15人の政治家に対して、
「議員辞職相当」
「解散総選挙を」
など厳しいツイートが目立った。
高市氏は同日、自身のホームページ掲出のコラム「『週刊文春』の記事は悔し過ぎる!「行政の公正性」に特に注意を払ってきた者として」で猛反論。領収書などの資料を添付し「接待」は受けていないと明確に回答したにも関わらず、「接待」を受けたと印象づける記事を出されたとして、文春に怒りを爆発させた。理路整然とした高市氏の反論を読んで、文春の報道姿勢を疑問視する声も出ている。
元読売新聞社会部記者の新田哲史前アゴラ編集長は、「文春の取材は典型的な社会部・週刊誌の事件記者の弱点が露呈したかも」と分析。
仮に高市さんの主張が妥当性高いとすると、文春の取材は典型的な社会部・週刊誌の事件記者の弱点が露呈したかもな。文春の記事は会食の日時や、接待した側のNTT幹部の評判などのヒューマンストーリーはよく取材してる。が事件記者は制度とか科学とか苦手。専門家取材をミスると総崩れのリスク。 https://t.co/CEvqCMA0WO
— 新田哲史 @SAKISIRU 今春創刊! (@TetsuNitta) March 10, 2021
アゴラ研究所の池田信夫所長は、「今回は文春砲は不発だろう」とする。
ネタがこれだけだとすると、今回は文春砲は不発だろう。違法性はない。
内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた(文春オンライン)https://t.co/0WBvMUuxVS
— 池田信夫 (@ikedanob) March 10, 2021
一方、10日の参院予算委員会でNTTからの接待の有無について明確な答弁を避けた武田良太総務相について、野党側が反発。日本共産党の志位和夫委員長は、「これはダメでしょう。当初、まったく同じ答弁をしていた谷脇前審議官は、正反対のことをしていたわけですから」と、接待問題が現職大臣に波及する可能性を示唆した。
(会見で)武田総務相、NTTからの接待はあったかと問われ、「国民に疑念を抱くような会食に応じたことはない」と繰り返すだけで、質問に答えず。
これはダメでしょう。当初、まったく同じ答弁をしていた谷脇前審議官は、正反対のことをしていたわけですから。総務相はきちんと答えるべきです。— 志位和夫 (@shiikazuo) March 10, 2021
他にも、
次の文春砲は武田総務大臣で、グランドフィナーレは 元総務大臣だった菅さんでは?
など、さらなる文春砲に期待するツイートも見られた。