石破茂です。
今回の自民党総裁選挙において、河野太郎候補を支持することと致しました。15日の水月会総会とその後の記者会見において私の思うところを申し述べました。その全文を載せておきますので、ご覧いただけますと幸いです。またYouTubeで当日の記者会見の映像もご覧頂けます。
「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張(出処進退は自分で決める、批判は他人が自由にすればよい)」とは、勝海舟が福沢諭吉先生に宛てた有名な言葉です。多くのご批判には謙虚に耳を傾けなければなりませんが、自分の決めたことには自分で責任を持たなくてはなりません。
野党時代、ポスト谷垣ということで安倍晋三先生とともに総裁選に立候補した時、第一回投票で党員票では大きく上回りながらも国会議員票を加えると過半数に達せず、国会議員による決選投票で安倍総裁が誕生しました。
当時、地方の意向が全く反映されない決選投票の仕組みに批判が噴出し、その後、決選投票にも地方から都道府県各一票の計47票が与えられることとなりました。党員に支えられている自民党として、地方票の割合を増やしていくための議論はさらに必要かもしれません。
今回も、まずは第一回の投票で河野候補が過半数を得るべく、最大限の努力をしなければなりません。
欠点の無い人などいるはずもなく、支える人がどのように補うかもとても大切なことです。シニア層の河野候補への支持を増やすなど、地方の方々に対する働きかけを懸命にやる連休期間中となりそうです。
2001年、森総理が退陣表明をされた後、橋本龍太郎元総理と小泉純一郎元厚生相が争った総裁選挙においては、国会議員数ではほとんどすべての派閥に支持された橋本元総理が圧倒的に勝っていたのですが、「自民党をぶっ壊す」との刺激的なキャッチフレーズと、田中真紀子先生の応援で小泉先生が旋風を巻き起こし、圧勝しました。
あの時に橋本元総理が小泉元厚相に勝ったのは地元岡山、野中広務先生がおられた京都、青木幹雄先生の島根、担当大臣をしておられた沖縄の他は私の地元鳥取だけだったように記憶しています。
当時、支部長・幹事長や職域支部を徹底的に回り、橋本候補のリーフレットを全党員に送付し、電話依頼も全党員に対して行いました。
今回、総裁選挙で本当に久しぶりに応援する立場に回っていますが、応援を徹底してやらないで、自分の選挙も出来るはずはないと思っております。
編集部より:この記事は、衆議院議員の石破茂氏(鳥取1区、自由民主党)のオフィシャルブログ 2021年9月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は『石破茂オフィシャルブログ』をご覧ください。