イギリスのジョンソン首相が、新型コロナウイルス対策でロックダウン中に、パーティーなどに繰り返し参加した疑惑の捜査を、警察が始めました。ロンドン警視庁は25日、規制に対する違反がなかったかどうか、過去2年間に首相官邸で起きた複数の事案を捜査中だと表明しています。
ジョンソン首相は、仕事の場だと思っていたと述べて謝罪しています。しかし、与党内からも不信任案を提出するとの発言も出てきています。
謝罪はしていましたが、その後も次々とパーティーを開いていたことが分かり、釈明に追われています。
日本同様、一国の首相はマスメディアからは不人気なようです。
The Economist:ジョンソン首相に退任勧告(Britain needs him gone)https://t.co/VZBpsDqQ75
首相を「a party animal」と酷評。「弱く不人気な指導者(a weak, unpopular leader)」をもって難局に当たる羽目にと断じる。
ーー欧州の有力指導者の足元が揺らぐ。プーチン氏の高笑いが聞こえる…。 pic.twitter.com/WBTDohyelf— 滝田洋一(日本経済新聞) (@yoichitakita) January 26, 2022
スポーツ業界からは、皮肉が。こういう諧謔精神は大事ですね。
ロックダウン中に官邸で飲み会が行われたことがバレて「仕事の集まりだと思ってた」と誤魔化したジョンソン首相を、2人がOAで斬る。
「金曜夜の試合はパーティーのような雰囲気だね」
「でも、仕事だよね。22人の選手もパーティーと仕事の違いをしっかり覚えておかないと。パーティーしたら大問題だ」 https://t.co/tAT0YQvwKz— Ben Mabley(ベン・メイブリー) (@BenMabley) January 15, 2022
破廉恥な指導者はどこの国も同じだそうです。民主主義のお手本はどこにもないのでしょうか。
今、英議会のquestion timeを見ている。ジョンソン首相はロックダウン中のパーティ疑惑の追及に答えず、政策課題に取り組むと議論をそらすばかり。スターマー労働党党首は、decency, honesty, respectという英国の徳目を毀損していると厳しく批判。破廉恥な指導者はどこの国も同じ
— 山口二郎 (@260yamaguchi) January 26, 2022
日英問わず特権階級の人たちは、パーティーをしないと禁断症状に陥ってしまうのかもしれません。
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日本とちがい、ジョンソン首相の新型コロナへのアプローチは評価されています。
英ジョンソン首相、ワクパス、マスク、自宅勤務の義務化の撤廃を表明。政府が強制するのではなく、各人の判断を信じる民主的なアプローチに転換。 https://t.co/qN0OdE3NDT
— J Sato (@j_sato) January 19, 2022
ブレグジットで悪化した国際社会との関係修復を望み、脱炭素を主導するボリス・ジョンソン率いるイギリスですが、国内で激しい権力闘争でも起きているのでしょうか?
今回の事件自体は大した話ではないと思いますが、もたらす影響は大きそうです。今後の展開に要注目です。