山口県阿武町の職員が、新型コロナウイルス対策関連の給付金として配られる予定だった4630万円を誤って町内の男性(24)ひとりに振り込みました。これが返還されず、この男性の所在が分からなくなっているとされていました。
16日に男性の代理人である弁護士が、山口市で記者会見を開きました。男性は入金された給付金を使い切ってしまっていて「現実的に返還が難しい」と述べています。
「なんで僕を責めるんだ」4630万円“返還拒否”の男性 弁護士は「4月に出頭し2度“任意の聴取”に応じていた」説明#日テレNEWShttps://t.co/oZRPXAlwMr
— 日テレNEWS (@news24ntv) May 16, 2022
また、「現実的に返還が難しい」という弁護士の説明について、記者から「使い切ってしまったということか?」という質問が出てました。弁護士は「おおむね、その理解で正しいと思います」と答えています。
また、弁護士は、男性は所在不明ではなく、県警から任意の聴取をすでに2度受けたことも明らかにしています。
刑事的には詐欺や窃盗、横領などの罪に問われる可能性もありますが、橋下徹氏によると、半分返せば、執行猶予で残り半分は手元に置けるという事例もあるそうです。
橋下徹氏 4630万円誤送金問題 「弁護士の立場だと執行猶予を取りに行く案件」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース https://t.co/gPZu1QeFi8
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) May 16, 2022
返還は思っているほど簡単ではなさそうですし、仮に回収できずに男性が実刑を受けても、なんだかモヤモヤする事案です。あと、この男性、税金はどうするつもりなのでしょうか。
刑事事件にはならず、民事だと逃げ切れるんですよねえ。「不在のまま訴訟が行われることになるが、判決が出ても10年逃げ切れば無効。また、本人が見つかっても預金や不動産を特定できない限り差し押さえも不可能」/4630万円振り込みミスの阿武町が全額返還求め提訴も… https://t.co/yYQU5BKPt5
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) May 15, 2022
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これ以外の役所の対応を見ていると、じぶんのお金じゃなきゃどうでもいいという感覚が見え隠れしているようで気になります。
橋下徹氏 4630万円誤送金問題で町の対応に疑問 「そんな費用にならない」
➡︎簡単な民事裁判なので弁護士報酬はタイムチャージ制にすべき。弁護士報酬が4、500万なんてあり得ない。役所は自分たちの懐が痛まないので、弁護士報酬も雑。すべて税金であることを認識せよ。 https://t.co/5NzkseO1u9— 橋下徹 (@hashimoto_lo) May 16, 2022
あいかわらず税金の使い方が杜撰です。
4630万円返さない24歳に、阿武町が馬鹿なんだよとか言ってる都民の皆さん。阿武町は自分で賄えてるわけではなく予算の40%が地方交付税。つまり我々都民の収めた税金!
我々、こんなずさんな使い方のために必死に納税してるんじゃない! pic.twitter.com/HAWh2k1lYo
— Isseki Nagae/永江一石 ブースター済&経済に悪影響を与えるマスク外す (@Isseki3) May 16, 2022
言われてみると、男性にはデメリットの方が大きそうですが、そういう計算ができる人はあまり多くないのかもしれません。
【追記】山口県警は18日、誤給付と知りながら使ったとして、電子計算機使用詐欺の疑いで田口翔容疑者を逮捕しました。
4630万円誤給付の男逮捕 電子計算機使用詐欺容疑https://t.co/HlmKNgSYXA
山口県警は18日、住民の男(24)を逮捕した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 18, 2022