中学受験も大学受験も試験日本番までわずかな日数になった。
受験生は是非とも「マトリクス計画表」を作成して、一日一日を充実したものにしていただきたい。
詳細は、拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」で書いた。
この計画表を作成すれば、大逆転も十分可能だ。
なぜなら、試験というものは直前が大切だからだ。
多くの人々が「一夜漬け」で期末試験などを乗り切った経験があるように、直前での学習はダイレクトに試験結果に反映される。
人間は必ず「プランニングの誤謬」に陥る。
将来の時間や日数を甘く見過ぎてしまうのが「プランニングの誤謬」だ。
夏休みに計画倒れした経験のある人が多いと思うが、これは「プランニングの誤謬」に陥った結果だ。
ほとんどの人が陥るのだから自己嫌悪になる必要はない。
ザックリ言ってしまえば、残された時間は「漠然と考えている時間」の半分しかないというのが「プランニングの誤謬」の結論だ。
そこで、試験日までに「やるべき課題」をピックアップして「必要時間」を計算する。
後は、試験日(できれば1週間前)までの日にちをマス目の左側に書いていく。
12月20日、21日・・・というふうに。
それぞれの日に入っている予定を入れて、残りの時間を計算する。
これが「処分可能時間」だ。
多くの人が「処分可能時間」より「必要時間」の方が遙かに多くなるはずだ。
やむを得ないので「やるべき課題」の中から優先順位の低いものを削っていく。
これを、日々のタスクとして計画表に落とし込めば「マトリクス計画表」は完成だ。
後は、タスクを終えるたびにマーカー等で塗っていく。
「マトリクス計画表」の利点は2つ。
「プランニングの誤謬」を避けることができることと、マーカーで塗った部分が増えるたびに達成感を味わうことができてドーパミンが分泌されることだ。
ドーパミンが分泌されれば、ますます意欲が高まる。
「その日一日を大切にする」というのは大昔からの賢者の教えだ。
一日一日を大切にして悔いのない気持ちで試験に臨んで欲しい。
編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年12月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。