なんで地上波はW杯を放映できなかったの?:AbemaTVが出した200億円

ワールドカップ・カタール大会の決勝は、アルゼンチンの優勝で幕を下ろしました。

結果は、アルゼンチンがフランスを下しました。3-3 (PK 4-2)

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サッカーワールドカップ(W杯)の放映権は、国際サッカー連盟(FIFA)から、電通を通じて、NHKと民放各局によるジャパンコンソーシアム(JC)が、購入していました。

オリンピックやラグビーなどでもジャパンコンソーシアムが関わっています。

しかし、近年ワールドカップの放映権料が急激に高騰していて、JCはカタールワールドカップの放映権が高すぎると判断し、及び腰でした。そのため、NHKとテレビ朝日、フジテレビが一部の試合だけを放送することになっていました。

そこで、AbemaTVが放映権料のうち推定200億円を負担し、全64試合を無料配信することになりました。残りの金額を地上波各局が支払うことで、地上波でも放映できることになりました。

ウマ娘で儲けたからかもしれませんが、AbemaTVの漢気はすごいです。

電通も一安心。

AbemaTVは同時視聴数でインターネット技術の限界にも挑戦しました。

そして、視聴数の最高記録を更新しました。

藤田晋社長のツキを呼ぶチカラはさすがとしか言いようがありません。

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日本の負担した放映権料は300億円以上とも言われており、98年のフランス大会の約6億円からずいぶんと高騰しています。2002年の日韓大会でいきなり200億円近くになっているので、ここらへんが画期なのかもしれません。

決勝戦の行われたルサイル・アイコニック・スタジアム Shakeel Sha/iStock