なぜ「上様」の領収書ではダメなのか?

サラリーマンから自営業者になって大きく変わるのは、領収書による経費処理が多くなることです。

仕事に関連する費用に関しては、経費として会社の利益から控除することが可能です。その際の確証として、領収書が必要になります。

私が領収書をもらう機会が一番多いのは飲食店です。会食で出かけたりする場合だけではなく、カフェの打ち合わせなどでも、もらうことがあります。

領収書の対応は、お店によってずいぶん対応が異なります。

ラフなお店になると、宛名はおろか、日付すら空欄で領収書を発行するところもあります。

ひどいところになると、金額すらブランクということもあります。さすがにこれは問題なので、記載してもらうようにお願いしています。

共通するのは、どのお店でも必ず「宛先はどなたにしますか」と聞かれること。

いつも「上様で」とお願いするのですが、不思議なのは、お店によっては「上様では出せません」と言われることです。例えば、私が良く使っているスターバックスの店舗では、こちらが宛名を書いて渡し、その名前で領収書を作ってもらうようになっています。

「上様」の宛名では領収書を出さない。そも理由はなぜなのでしょうか?

お店のルールとして決まっているようなので、対応してくれるスタッフに聞いても仕方ないと思い、いつもそのままにしています。

私の顧問税理士は、領収書の宛名について細かい事は言って来ません。クレジットカードの利用金額と突合できれば問題ないという判断のようです。

なので、ほとんどの領収書が「上様」です。お店がどうしてもダメな場合だけ、会社名で出してもらっています。

なぜ、お店によって領収書発行の宛名ルールに違いがあるのか?モヤモヤした気持ちは、おさまりません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年2月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。