空前の人手不足の中、パートやアルバイトの時給が上がってきています。けれども、税や社保の負担が増える「年収の壁」によって労働時間が短くなるのではないかという懸念が広がっています。
時給上げても人手不足に 「年収の壁」対応急務―春闘 https://t.co/3sY4uRZDMa
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 20, 2023
ちなみに、「年収の壁」とは、所得税が発生する年収103万円、扶養家族の対象から外れ社会保険料負担が生じる130万円などのことを指します。
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「年収の壁」が、時代に合わなくなってきているという指摘が多く見られます。
「年収の壁」が、あまりにも古過ぎるという話。
ただ、もっと悲惨な状況にならないと、この壁は崩れないだろう。
政治への関心も、投票率も、あまりにも低いからだ。
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) February 20, 2023
それにしても、いろいろな「壁」があります。
103万、106万、130万、150万、201万…共働き夫婦に立ちふさがる「年収の5つの壁」を解説する 手取りと税金の関係がわかる「7つのシミュレーション」 https://t.co/yRgLdc2kKH
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) February 24, 2023
壁の上限を上げればいいという声も多く上がっていますが、専業主婦をさらに優遇すればいいという議論に疑問を呈する声もあります。
適用基準の月収ラインを引き上げる案は、専業主婦のさらなる優遇拡大になる。逆に月収ラインを引き下げると、報酬連動型の保険料が、国民年金の保険料より少なくなる。それにもかかわらず受給額が国民年金+報酬比例年金なのはとうてい受け入れがたい――という手詰まりを説明。
— 橘 玲 (@ak_tch) February 22, 2023
せっかくのビジネスチャンスも人材不足ではどうにもなりません。
強い行動制限をかけた結果、飲食、宿泊業を辞めた人材は給料安くても安定した介護になだれ込んで戻らない。高齢者を守るために高齢者だけが得をして日本の崩壊速度が加速。
ホテルや旅館が人手不足でパンク状態 長引いたコロナ解雇の落とし穴 https://t.co/kyv6VFXkMN @Sankei_newsより
— Isseki Nagae/永江一石 YouTube始めました! (@Isseki3) February 25, 2023
ただし、サラリーマンと自営業だと専業主婦の利得も変わってきてしまっています。
適用基準の月収ラインをゼロまで引き下げて、働いていてもいなくても、国民年金の保険料(1万6590円)は固定で支払わなければならない、というのはダメなんですかね。自営業者の妻は、収入がなくても保険料を払っているわけですから。
— 橘 玲 (@ak_tch) February 22, 2023
そもそも第3号被保険者を作ったこと自体が失敗だったという指摘も。
そもそもとして第3号を作ったこと自体が失敗。少子化も見えて、専業主婦が多いとはいえ、1980年代にはもんどん共働きが増加していた。それにもかかわらず、なぜか専業主婦前提の保険制度を1985年に創設。
1990年代初めには共働き世帯と専業主婦世帯は逆転し、今や全世帯の2/3以上が共働き世帯。 pic.twitter.com/nFz6jgrhqZ
— 木下斉/ Hitoshi Kinoshita (@shoutengai) February 19, 2023
足りていないのは「給料の安い」労働者で経営者の無策だという指摘もあります。
人手不足とは「高い給料を提示してもまだ人が集まらない状態」を指しますが、我が国の企業の多くは「安月給のうえに労働環境も悪いから単に誰も寄り付かないだけ」ですね。不足しているのは人手ではなく、おもに「給料」と「経営者の能力」です。あと「年収の壁」を長年放置したまま無策な政府も問題。 pic.twitter.com/fep0IiU0Qw
— 新田 龍 (@nittaryo) February 21, 2023
技術革新は人手不足を解消できるでしょうか。そして、解消した後のことも考えているのでしょうか。
清掃の仕事はもうすぐ無くなるな pic.twitter.com/OGcE4IvfGJ
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) February 23, 2023
働かない選択はないのに働かないほうが得に見えるような制度は時代遅れになってきています。
すでにピークと比較すると日本の生産年齢人口は「約1300万人減少」。
2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)に減少すると見込まれている。
このような中、男女が働くことは必須であり、働かないほうが得かなような制度は時代遅れと言える。 pic.twitter.com/TOnD3b9jmj
— 木下斉/ Hitoshi Kinoshita (@shoutengai) February 19, 2023
いびつな人手不足は、雇用契約という本丸を残したまま弥縫策で乗り切ってきた結果かもしれません。