時給を上げても「年収の壁」で人手不足に:足りないのは「安い労働者」?

空前の人手不足の中、パートやアルバイトの時給が上がってきています。けれども、税や社保の負担が増える「年収の壁」によって労働時間が短くなるのではないかという懸念が広がっています。

ちなみに、「年収の壁」とは、所得税が発生する年収103万円、扶養家族の対象から外れ社会保険料負担が生じる130万円などのことを指します。

「年収の壁」はいろいろあります。NHKより

「年収の壁」が、時代に合わなくなってきているという指摘が多く見られます。

それにしても、いろいろな「壁」があります。

壁の上限を上げればいいという声も多く上がっていますが、専業主婦をさらに優遇すればいいという議論に疑問を呈する声もあります。

せっかくのビジネスチャンスも人材不足ではどうにもなりません

ただし、サラリーマンと自営業だと専業主婦の利得も変わってきてしまっています。

そもそも第3号被保険者を作ったこと自体が失敗だったという指摘も。

足りていないのは「給料の安い」労働者で経営者の無策だという指摘もあります。

技術革新は人手不足を解消できるでしょうか。そして、解消した後のことも考えているのでしょうか。

働かない選択はないのに働かないほうが得に見えるような制度は時代遅れになってきています。

いびつな人手不足は、雇用契約という本丸を残したまま弥縫策で乗り切ってきた結果かもしれません。