大阪府は戦略本部会議で、私立や公立など高校の授業料の完全無償化に向けた素案を発表しました。現在は世帯年収による所得制限がありますが、2024年度から段階的に撤廃して26年度には全生徒の授業料を実質無償とします。
大阪府、高校の授業料無償化 2024年度から段階的にhttps://t.co/hevRw1mwEa
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) May 9, 2023
都道府県レベルでの高校の完全無償化は全国初です。府立大学も無償化するとのことです。これらには年約427億円の財源が必要になります。
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橋下徹氏は当然ながら大絶賛。
しかもこの制度設計が素晴らしい。できる限り公平になるようにと。これは官僚の力。無償化の方針を決めて金を用意するのが政治家。それを具体的に制度設計するのが官僚。政治梶村と官僚、政治と行政が噛み合えば、素晴らしい政策が実行できるお手本。国もそうするべき。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) May 10, 2023
無償化を喜ぶ声が多く聞かれます。
もちろん、私立高校側も大喜びです。
ただし、補助には上限があり、これがどのような影響になるのでしょうか。
授業料の決定権を実質的に府が握ることになるわけですね
>私立高校で無償化が適用されるためには、府が決めた標準授業料(現行で年60万円)以上の学費を学校が負担する「キャップ制」を受け入れる必要
大阪府、高校と大阪公立大を完全無償化へ 段階的に所得制限撤廃 https://t.co/VEvIVeTLRM
— 中田大悟 NAKATA Daigo (@dig_nkt_v2) May 10, 2023
義務教育でもないのに無償化は費用対効果としてどうなのかという声は以前から聞かれます。
貴党の教育無償化法案「義務教育のほか、幼児教育、高校・大学等の教育についても、 学生、保護者等の経済状況にかかわらず、授業料を負担させないものとする」という税負担バラマキは、教育の質の向上ではなく質の劣化に繋がります。また、本人に帰属する経済効果が大きい大学無償化は特に不要です。 https://t.co/EvplG7mCiA
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) February 3, 2019
私立高校も行政に支配され、競争も経営努力もなくなってしまうと危惧する声も。なぜバウチャーにしないのでしょうか。
全額無償化は教育ポピュリズム。少子化で教育は効率化が必要なのに、大阪の高校は全部「府立高校」になる。私立高校も行政に支配され、競争も経営努力もなくなる。… https://t.co/BGuMbyj4fo
— 池田信夫 (@ikedanob) May 10, 2023
有利な人はますます有利になりそうな気もします。
大阪府民は公立中学から灘(神戸🌃)か西大和(奈良🦌)の高校に進学し、そこから大阪公立大学医学部👨⚕️に合格💮すれば、無料で医者になれるんか。コスパいい。https://t.co/sDiwx2kRR2
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) May 10, 2023
東京都などもさまざまな「無償化」を進めていますが、フリーランチは存在しません。この政策が中長期的にはどのような影響が出てくるのでしょうか。
河村市長
「いったんお金を税金で強制的に取って、それから私が分配して配ったる、いう思想はよくないですよ」
「徴税権を手放しゃいいのよ、そんだけいうことですわ。みんなにその使い道を委ねるというほうがええと思いますけどね」
無償化を美化する政治家達へ。https://t.co/pSgxSpjaXe
— キヌヨ (@kiseiwokisei) May 10, 2023