大阪府、私立含む高校の完全無償化へ:異次元の子育て支援かバラマキか?

大阪府は戦略本部会議で、私立や公立など高校の授業料の完全無償化に向けた素案を発表しました。現在は世帯年収による所得制限がありますが、2024年度から段階的に撤廃して26年度には全生徒の授業料を実質無償とします。

都道府県レベルでの高校の完全無償化は全国初です。府立大学も無償化するとのことです。これらには年約427億円の財源が必要になります。

大阪府庁舎 大阪府HPより

橋下徹氏は当然ながら大絶賛。

無償化を喜ぶ声が多く聞かれます。

😊ゆうママ😊 (@kengyoumama) on X
珍しく良いコメントだらけ☺️ 大阪へ引っ越そうかな…も多い 好循環ですね👍 大阪府、高校の授業料完全無償化へ 来年度から段階的に所得制限撤廃、2026年度に全学年無償目指す(読売テレビ) #Yahooニュース

もちろん、私立高校側も大喜びです。

私教育新聞編集部📰公式 (@shikyoikunet) on X
記事では何かさりげなく書いていますが「私立の高校も含む」完全無償化です。大阪府がんばった! #大阪府の高校と大阪公立大 #所得制限撤廃 #やっと

ただし、補助には上限があり、これがどのような影響になるのでしょうか。

義務教育でもないのに無償化は費用対効果としてどうなのかという声は以前から聞かれます。

私立高校も行政に支配され、競争も経営努力もなくなってしまうと危惧する声も。なぜバウチャーにしないのでしょうか。

有利な人はますます有利になりそうな気もします。

東京都などもさまざまな「無償化」を進めていますが、フリーランチは存在しません。この政策が中長期的にはどのような影響が出てくるのでしょうか。