結婚のための活動「婚活」が盛況です。出会いの場に参加しても、その出会いを交際へと発展させることができる人と、その場限りで終わってしまう人がいます。
両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
出会いが交際に発展しない人の特徴
お見合いや合コンで出会った相手から、「また会いたい」との誘いを受けても、その後1回会っただけで次につながらないケースが多いと聞きます。
1回目のデートは、お互い最も期待感を持って出かけます。ところが、相手に対する期待感ばかりで、自分自身のことがおろそかになりがちな人が多いのです。
最初の出会いで、「また会いたい」と思うのは性格、話しやすさ、外見的な好み、経歴など、好感を得るポイントがあるか否かが焦点となります。
ところが、実際のデートになると、「一緒にいて違和感がないか、楽しめるか、話は弾むか、気遣いはあるか」などに変わってきます。
そのことを認識していないために好感度を下げてしまう人が多いのです。わかりやすいところでは、服装が挙げられます。
お見合いにはスーツやワンピースを着ていることが多いので、それほど違和感なく会うことができますが、「デートに着てきた服を見てがっかりした」という意見が多くなります。
見た目は自分が思う以上に相手にインパクトを与えるため、服装に気を使っていなければ、会った瞬間からネガティブなイマジネーションが増幅してしまいます。
せっかく練ってきたデートプランも台なしです。会話も弾まず、「ご縁がありません」との結果になります。TPOに合わせた、相手に心地よさを与える服装を心がけましょう。
一言話すように心がける
また、一緒に歩いているのにお店に着くまで無言とか、どうしたいのかわからない状況に陥ると、ギクシャクするものです。
「あと5分くらいでお店に着きます」など、今どういう状況にあるのか伝えるとよいでしょう。しかし、この一言がないために、相手はどうしていいかわからず、口を閉ざしてしまうのです。
これは、食事の場面でも同様です。自分の食べたいものだけサクサク決めてしまったり、「好きに決めてください」とすべて相手に委ねてしまうと同じ状況に陥ります。
親しくない間柄の場合には、状況・希望・思いを具体的に言葉にすることです。ぎこちなくなるのは、相手が「どうしていいかわからなくなっている」からです。
デートの終わりも「それじゃまた」などと、なんとなく別れるのでなく「今日は楽しかった」とか「次、いつ会えますか?」など具体的に伝えることが重要です。
「わかりやすいこと」が、結果として「気持ちをつながりやすく」します。会話のコツを学ぶだけで成果を上げる人は多く、コミュ力の有無が恋愛成就の分かれ目と言えるでしょう。恋愛においては、気持ちを言葉に出すように心がけることがポイントとなるのです。
ちなみに、筆者の専門はHRアセスメントです。結婚情報大手ツヴァイの結婚EQ診断総合監修をしています。当時は、日本初の結婚情報アセスメントとして話題になりました。また、日本初の課金型アプリ(恋愛EQアセスメント/インデックス)の総合監修もしています。
次は、結婚や恋愛に関する本でも書こうかと思っている今日この頃です。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
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